色々あって面白い、今月の月名〔8月〕

 

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8月といえば夏真っ盛り。
梅雨が明けて活動的になる、まさに真夏の季節です。
そんな8月は世界でどのように呼ばれているのでしょうか。
また、旧暦を使用していた日本では、どのように呼ばれていたのかも気になりますよね。
本日は「8月」の名称の由来や別名をご紹介します。

 

August
8月は英語で『August(オーガスト)』といいます。
この呼称は、初代のローマ皇帝である『Augustus(アウグストゥス)』に由来します。
彼は元々「ガイウス・オクタウィウス」という人物で、7月の名称「July(ジュライ)」の由来になった「ガイウス・ユリウス・カエサル」の大甥にあたります。

ユリウスは、現在世界で広く使用されている暦法「グレゴリオ暦」の元となる『ユリウス暦』を考案した人物です。
それまで使用していた暦法では暦がズレてしまっていたため、ユリウス暦では暦を正確に運行するために、4年に一度2月の日数を1日増やす『閏年(うるうどし)』を挿入することになっていました。
しかし暦法導入の直後にユリウスが暗殺されてしまい、その後の閏年は誤って3年に一度挿入されてしまったのです。

ユリウスは遺言状で自身の後継者としてオクタウィウスを指名していました。
オクタウィウスは閏年の扱いを修正し、最終的に正しいユリウス暦の運行に戻しました。
ユリウス暦は、1月から6月の名称はローマ神話の神々の名に因んだもの、7月は考案者のユリウスに因んだ名称になっています。
そこで7月の次の月8月の名称を、初代皇帝となったオクタウィウスの称号名「Augustus」に変更し、後に派生していったのです。

「Augustus」は、他言語の8月の由来にもあたります。
ドイツ語では『August(アオグスト)』、スペイン語とイタリア語では『agosto(アゴスト)』、フランス語では『août(ウトゥ)』となります。

 

葉月
日本での旧暦の月名を『和風月名(わふうげつめい)』といい、8月は『葉月(はづき)』と呼んでいました。
由来は諸説あり、一番有力なのが「木の葉が紅葉して落ちる月」という意味の「葉落月(はおちづき)」が略されたものとされています。
「時期が少し早いのでは」と思うかもしれませんが、旧暦の季節は現在の暦より1ヶ月ほどズレが生じています。
旧暦8月は現在の8月下旬から10月上旬頃にあたり、落葉樹が徐々に紅葉してくる時期に当てはまるのです。

その他にも「渡り鳥の雁が初めて日本に飛来する時期」であることから「初来月(はつきづき)」「稲が穂を張らす時期」であることから「穂張り月(ほはりづき)」から由来したともいわれています。

 

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和風月名以外の異名

旧暦上では秋の半ばである8月。
異名は、暑さが和らいで少し肌寒さを感じるこの時期ならではのものが多く付けられています。

 

木染月(こぞめつき)
秋から冬にかけて木々の葉は色づき、落葉していきます。
その過程の『木々が色濃く染まる』姿を名前に表したものです。

 

紅染月(こうぞめづき・べにそめづき)
木染月の由来にもある通り、旧暦8月は葉が色づいてくる季節。
『葉が紅葉して紅く染まる月』であることから呼ばれた異名です。

 

草津月(くさつづき)
夏の暑さでしおれがちだった草花も、段々と元気になる季節です。
「草花が息を吹き返して盛んな月」の意味で『草の月』といいます。
「の」は古語では「つ」となり、これを当て字にした『草津月』が異名になります。

 

秋風月(あきかぜつき)
風は季節によって異なる温度の空気を運んできてくれる存在です。
『秋になって涼しい風が吹いてくる月』であることを表した名前です。

 

月見月(つきみづき)
月を眺めて楽しむ「月見」「十五夜(じゅうごや)」が有名です。
旧暦では『8月15日に十五夜の月見を行う』ことから呼ばれた異名です。

 

燕去月(つばめさりづき)
秋になると雁がやってきますが、入れ替わるように繁殖のために日本にやってきていた渡り鳥が帰っていきます。
春の渡り鳥である『燕が去っていく月』を意味する異名です。

 

桂月(かつらづき・けいげつ)
桂は植物の名前ですが、ここでいう桂は中国名の「桂花(けいか)」、いわゆる日本の「モクセイ」のことを指します。
『桂花が咲く月』であることから名づけられた異名です。

 

仲秋(ちゅうしゅう)
日本の四季は3ヶ月の月切りで分けられています。
その3ヶ月はそれぞれ「季節+初・仲・晩」の名称が付けられます。
旧暦8月は『秋の真ん中の月』なので『仲秋』となります。

 

建酉月(けんゆうげつ)
旧暦では季節の動きを示す指標として、北斗七星の尾が指す方角「月建(げっけん)」が用いられていました。
12ヶ月を十二支で表した際、旧暦8月には『酉の方角』に月建がくるため、こう呼ばれます。

 

南呂(なんりょ)
中国の伝統音楽で用いられる音名「十二律(じゅうにりつ)」
昔の暦の起点は11月とされており、十二律の順番に当てはめると『10番目の音である南呂』が8月にあたるので異名になります。

 

月見を行う月の旧暦8月は、秋のピーク。
異名からも分かるように昔は暑さが落ち着き、比較的過ごしやすい季節だったようです。
しかし、現代の暑い季節だとしても、季節の移り変わりを感じる行事は楽しむ気持ちを持っていたいですね。
さて、来月9月はいよいよ秋の終わりです。
次回もお楽しみに。

 

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