色々あって面白い、今月の月名〔12月〕

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暦を把握するために用いられる時間の単位である『月(つき)』
その名前である『月名(げつめい)』は、通常「1月」や「2月」と数字の並びで表します。
しかし、実は日本には他にも数々の月名があるんです。
また、海外での月名には一体どのような意味が込められているのでしょうか。
このテーマでは毎月、日本や世界の月名とその由来をご紹介します。
今月は「12月」の月名です。

 

英語では『December(ディセンバー)』と言いますが、元は「10番目の月」という意味を持ちます。
これはラテン語の「10」を表す『decem』「~番目の月」を表す『-ber』を組み合わさってできた言葉だからです。
では、なぜ10番目なのでしょうか。

ラテン語が使用されていた古代ローマでは『ロムルス暦』と呼ばれる暦を使用していました。
ロムルス暦は、1ヶ月29~31日からなる10の月で構成されており、年始は現在の3月にあたる月でした。
そして3月から10番目の月が12月なため、10番目の月となっているのです。

英語以外の言語も「December」から派生した名称がつけられています。
イタリア語は『dicembre(ディチェンブレ)』、ドイツ語は『Dezember(ディツェンバー)』、スペイン語は『diciembre(ディシエンブレ)』、フランス語は『décembre(デサンブル)』など大体同じような響きと綴りですね。

 

和風月名とは

初回なので、今後も登場する『和風月名(わふうげつめい)』についてご紹介しましょう。
和風月名とは、日本の旧暦で使用されていた月の呼称のことを指します。
当時の季節感や行事の様子などから名づけられており、当時がどのような月だったのかを思い描くことができます。
新暦になった現在でも月名に使われていますが、旧暦と新暦の基準日が違うため、季節感が1~2ヶ月程ずれてしまっています。

 

「師が走る」と記され『師走(しわす)』と読みますが、なかなか珍しいですよね。
実は師走は後々になって当てられた当て字であり、「しわす」自体の語源は現在でも分かっていないのです。
一番良く知られている説が、僧侶の意味である「師」があちこちにお経を唱えに「馳せる」様子、「師馳せ(しはせ)」から派生して「しわす」になったといわれています。

他にも「四季が果てる(終わる)月」なので『四極(しはつ)』、年の終わりを表す『年果つる(としはつる)』や年をやり遂げる月を表す『成終月(なしはつるつき)』などが語源だという説もあります。

 

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和風月名以外の異名

旧暦の12月は1年や冬が終わる月なので「境目」「最後」「最大である」といった意味の異名が多く名づけられています。

 

極月(ごくげつ・きわまりづき)
1年の最後で「極まる月」であることから。

 

暮歳(ぼさい)
1年の終わりである「歳の暮れ」であることから名づけられました。

 

限月(かぎりのつき)
時間などの境目を決める意味を持つ「限り」
1年の境目の月という意味で名づけられました。

 

臘月(ろうげつ)
「臘」は「繋ぎ合わせる」という意味を持ちます。
新年と旧年の境目を繋ぎ合わせることから呼ばれます。

 

三冬月(みふゆづき)
「三冬(みふゆ)」とは「旧暦の10月・11月・12月の3か月間」のことです。
三冬月は「三番目の冬」を表した言葉とされています。

 

晩冬(ばんとう)
期間を三分割した時、後半を意味する「晩」と組み合わされています。

 

窮冬(きゅうとう)
こちらは「冬の季節が終わりかけで、押し迫った状態」であることから。

 

春待月(はるまちつき)
年が明けた旧暦1月より四季の春が始まります。
12月は「春まで1ヶ月を待つ月」であることから名づけられています。

 


暦法上では「冬至」が1年間の干支が切り替わる日とされています。
古代中国の暦では、冬至を含む旧暦11月に北斗七星の尾の部分の先が真北を指します。
そのため、旧暦11月を「建子月(けんしげつ)」とし、以降を干支の順で割り当てられています。
ちなみに「建」「建す(おざす)」、つまり「尾を指す」という意味です。
11月から数えて12月は2番目なので、干支の2番目の丑が付きます。

 

乙子月(おとごづき)・弟月(おとづき)
「乙子(おとご)」は最後に生まれた「末の子供」のこと。
そこから「1年の末の月」という意味合いで乙子月と呼ばれます。
「弟月」は、乙子月を略した呼び方です。

 

大呂(たいりょ)
音楽では「ド」の音から次の「ド」の音までを「1オクターブ」といいます。
中国の伝統音楽では、1オクターブ内の音を12に分けた「十二律(じゅうにつ)」を使用します。
その音名が、同じ順番の月名の異名に割り当てられているのです。
大呂は十二律のうち「下から二番目の音」で、干支と同じように11月から数えて2番目の12月になります。

 

和風月名は有名なので広く知られていますが、他の異名は意外と知らないもの。
意味を把握したうえで知ると、それぞれの月がどんな月なのかよりイメージしやすいですね。
覚えておくと時候の挨拶など、ふとしたきっかけで活用できそうです。
色んな月名を覚えて、語彙力を培っていきましょう。
来月は、1月の月名をご紹介します。

 

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