二十四節気から感じる季節~啓蟄~

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日ごとに暖かさを感じる日がぽろぽろ出てきましたね。
3月になるともう季節は春なんだなぁと感じるような気がします。
社会だけでなく、自然界にも春の訪れを感じる様相を見つけることができます。
本日は、二十四節気の一つ「啓蟄」についてご紹介します。

 


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土の中からお久しぶりです

『啓蟄(けいちつ)』は、春の二十四節気の3つ目です。
「啓」「ひらく・開放する」という意味を持ち、対して「蟄」「虫が地中にとじこもる」という意味です。
そのため「啓蟄」は「地中にいた虫が出てくる」ということを表します。
冬の間は土の中で越冬するため、虫を見る機会は少なくなります。
それが暖かい陽気と共に顔を出してくるので、まさに春の訪れともいえますね。

 

春の風物詩である菰巻き

啓蟄の頃に各地で行われるのが、菰巻きの外し作業です。
『菰巻き(こもまき)』とは、マツやスギの木の幹にワラで編んだ「菰」を巻きつける作業です。

菰巻きは、マツやスギの葉を食べる害虫である「マツカレハ」を駆除するために江戸時代から始まりました。
マツカレハの幼虫であるマツケムシは、越冬するために木の葉から降りてきて、落ち葉の中に入り込みます。
この習性を利用して、巻きつけた菰の中にマツケムシをおびき寄せ、菰の中で越冬させます。
啓蟄の頃になると、今度は巻きつけた菰を外す「菰外し」が行われます。
外した菰に付いているマツケムシごと焼却処分し、害虫駆除を行います。

しかし近年の研究で「菰巻き」には害虫駆除効果が無いとされています。
というのも、菰巻きを行うと駆除対象のマツカレハではなく、その天敵になる虫の方が越冬のために多く菰に集まってしまいます。
そのため、菰巻きによって益虫の方を多く駆除してしまい、逆効果になってしまうのです。

とはいえ、昔からの伝統で行われてきた菰巻きは、その巻きつけた姿に季節を感じることができます。
現在では風物詩として行うことが多く、焼却するときも害虫のみを選ぶといった工夫がされているところもあります。

 

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農家の伝統風習

日本の信仰の一つに『田の神信仰(たのかみしんこう)』があります。
田の神は、農民を見守り稲作の豊穣をもたらす神様として、古くから信じられてきました。
元々山に住んでいる「山の神」が、農耕を始める春になると山から降りてきて「田の神」になります。
その後、農耕が終わると再び山に昇り「山の神」へと戻るのです。
このような信仰を『神去来(かみきょらい)』といいます。

稲作が盛んだった地方ではこの信仰に基づき、3月16日『十六団子(じゅうろうだんご)』という16個のお団子を供える風習が残っています。
「16」という数字には諸説ありますが、「嘉祥食い(かじょうぐい)」と呼ばれる行事が起因しているといわれています。
承和15年(848年)に疫病が大流行した際に、神託を受けた「仁明天皇(にんみょうてんのう)」が元号を「嘉祥」に改元しました。
そして、旧暦の6月16日16の餅や菓子を神前に供えて、疫病除けを祈願したといわれています。

また、田の神は臼と杵で餅を搗く音を聞いて山から降りてくると考えられていました。
このことから農耕が始まる時期である3月16日に餅をついて16個の団子を供える『田の神おろし』を行うようになったといわれています。

 

2022年は3月5日(土)が啓蟄です。
春は生き物が次々と活動を始める季節。
私たちも風習を通して季節を感じていきたいですね。

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