二十四節気から感じる季節~立秋~

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毎日暑い日が続いていますね。
体調を崩しやすい季節ですが、皆さんはお元気でしょうか。
まだまだ夏の最中と感じる方も多いでしょうが、今週末の8月7日(土)は二十四節気の立秋になります。
個人的には「秋」という単語が出るにはまだ早い気がしますが、いったいどのような日なのでしょうか。
本日は、立秋についてご紹介します。

 


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季節のズレは日本と中国の違いにあり

『立秋(りっしゅう)』は二十四節気の一つで13番目です。
暦便覧(こよみべんらん)では「初めて秋の気立つがゆへなれば也」と説明されており、夏がピークを過ぎて次第に秋の気配を感じられるようになる季節とされています。
・・・とはいうものの、日本の今の時期といえば、まだまだ夏がピークのように思えます。
立秋を過ぎてからの暑さのことを『残暑(ざんしょ)』といいますが、寧ろ残暑からの方が暑く感じ、とてもではありませんが秋の気配を見つけることが難しいような気がします。

この日本の季節感と二十四節気とのズレは、二十四節気の考え方が中国発祥であることに関係しています。
二十四節気は中国の「中原(ちゅうげん)」と呼ばれる地域の季節が元にされています。
中原は中国内陸部に位置しており『大陸性気候(たいりくせいきこう)』の影響を受けます。

海岸から遠く離れた大陸は海から発生する水蒸気の影響が少ないため、雨雲が発生しづらく晴天が多くなります。
そうなると大陸の気温変動は、太陽の日照時間や日射量の影響を大きく受けます。
また、陸地には「温まりやすく、冷めやすい」性質があるため、気温の変動が顕著に現れます。
そのため夏のピークを過ぎると冬に向けてすぐに気温が下がり始めるので、秋の気配を感じやすいのです。

対して海に囲まれた日本は『海洋性気候(かいようせいきこう)』です。
海水は陸地に比べて「温まりにくく、冷めにくい」性質を持ち、その差は約2倍にもなるといわれています。
そのため気温の変化も大陸より遅く現れます。
さらに日本に関していえば太平洋高気圧の影響も重なって、長く暑さが続きます。

この気候の差が日本における二十四節気とのズレになります。

 

立秋の期間中に行うお盆

立秋の期間中、8月13日から16日まで行われている有名な行事といえば『お盆』です。
お盆の正式名称は『盂蘭盆会(うらぼんえ)』といい、旧暦の7月15日伝統的に行われてきた「両親やご先祖様の霊を供養して祀る」仏教の行事です。

実は関東や東北、北陸地方の一部の地域では7月15日に行うこともあります。
これは日本の暦の基準が新暦に切り替わった影響によるもので、当時の新暦7月15日は田植えや収穫が最盛期を迎える農繁期になります。
そのため、そのまま行うと農業に支障をきたしてしまう地域が多かったのです。

しかし、旧暦の日付をそのまま新暦に当てはめると8月下旬から9月上旬になってしまい、意味を持っていた7月15日から季節が大きくズレてしまいます。

そこで日付の15日活かした、月遅れの8月15日に行うようになったといわれています。
農繁期が重ならなかった地域では、現在でも新暦の7月15日にお盆を行っています。

お盆に行う風習も住んでいる地方や宗派によって大きく異なります。
その中でも有名な風習といえば、
・玄関先や庭先でご先祖様を送り迎えの目印に火を焚く『迎え火』『送り火』
・ご先祖様へお供え物をする『精霊棚(しょうりょうだな)』
・お盆期間中にあげられるお経『棚経(たなぎょう)』
・死者を供養するために踊る『盆踊り』
などがあります。

他にも
・キュウリやナスでご先祖様が乗る動物を模する『精霊馬(しょうりょううま)』
・故人の霊を乗せる船などを作って川に流す『精霊流し(しょうりょうながし)』
などを行う地域もあります。

 

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秋の始まりを告げるセミ

夏になるとあちこちで聞こえるセミの声。
夏の生き物の代表格ともいえますが、中でも秋に鳴くセミのことを『寒蝉(かんせん)』といいます。
この寒蝉に含まれているのが「ツクツクボウシ」「ヒグラシ」です。
どちらのセミも早くて6月下旬から7月上旬頃から発生するといわれていますが、他のセミの数が多いためあまり目立つことがありません。
夏に鳴くセミが少なくなってくる立秋頃には数が増えて鳴き声も目立ってくるので、まるで秋の訪れに合わせて現れているようにみえるのです。

またヒグラシは暑さに弱いため、活動を始めるのが朝や夕方になりますが、気温が涼しくなると活発に鳴くようになります。
秋を告げる生き物とされるのも納得ですね。

お盆の準備などで忙しく、厳しい暑さがばかり目立つ立秋ですが、ふとした瞬間に秋を見つけることができます。
小さな秋に向けての変化は、茹だるような暑さを少しだけ和らげてくれるような気がします。
来る秋をただ待ち続けるのではなく自ら探しに行くことが、この季節ならではの楽しみ方なのかもしれませんね。

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