今が「旬」なたべものたち《水菜》
寒い日には、身体が温まる鍋料理を食べたくなりますね。
鍋料理には冬に旬を迎える野菜が欠かせません。
色んな野菜がありますが、今回はその中から12月に旬を迎える「水菜」をご紹介しようと思います。
京都の伝統野菜「水菜」
『水菜(みずな)』はアブラナ科の緑黄色野菜で、細い茎にギザギザとした葉っぱが特徴。
12月から3月頃にかけて旬を迎える寒さに強い野菜です。
水菜という名前は「栽培するときに肥料を使わず、畝(うね)の間に水を引いて栽培していた」ことから名づけられたといわれています。
今ではハウス栽培が進んだおかげで、通年を通して市場で見ることができます。
全国で販売されている水菜ですが、メジャーな野菜になったのは2000年前後のこと。
それまでは京都を中心に近畿地方で広く食べられていました。
水菜は元々京都が原産の「京の伝統野菜」で、原産の名前を取って「京菜(きょうな)」と呼ぶこともあります。
ちなみに水菜に似た細い茎でヘラのような葉をもつ『壬生菜(みぶな)』は、水菜とカブと交雑で生まれたといわれる京の伝統野菜。
水菜と違って少し辛みを持つのが特徴です。
水菜の栄養
水菜には体内の活性酸素の発生を抑える「βカロテン」や風邪の予防に効く「ビタミンC」が豊富に含まれています。
特筆すべきは骨や歯の元になる「カルシウム」が多く含まれていることで、100gあたり210mgと野菜の中でカルシウムが多いとされる小松菜よりも多く含まれています。
また、体内の過剰なナトリウムを排出する「カリウム」も多いのが特徴です。
水菜の選び方と食べ方
水菜を選ぶときには、葉の緑が鮮やかで葉先がピンとしているものを探しましょう。
また茎が白くてツヤがあり、根元が変色していないものを選びます。
大阪出身の私が真っ先に思い浮かぶのが「はりはり鍋」。
シャキシャキとした水菜とクセが少ない鯨肉をポン酢しょうゆと一緒にいただくと、いくらでも食べられそうです。
もちろん野菜の青臭さが少ないので、普通の鍋料理にもたっぷりと入れて食べることができます。
同じ煮る調理法で水菜の良さを生かせるのが、だし汁・醤油・みりんで味付けし、油揚げと吸わせた「炊いたん」。
さっぱりとした水菜に油揚げのコクが合わさって飽きが来ず、正に食卓の副菜として相応しい一品です。
最近はアクがなくて柔らかい品種をサッと洗ってサラダにする食べ方も増えてきています。
大根の細切りや炒ってカリカリにしたじゃこと合わせると、色んな食感が楽しいサラダになりますね。
生なので、加熱に弱く水に溶けだしやすいビタミンCも効率よく摂取することができます。
歯触りを活かして和風のパスタに入れたり、酸辣湯などのスープに入れたりするのも美味しいです。
味の調和の邪魔にもならず、食感と栄養の良い所だけをプラスできます。
水菜は霜が降りた旬だと柔らかくて歯切れがよく、美味しさが倍増します。
どんな料理にも合わせやすいので、普段の食事にも取り入れやすい万能野菜です。
これから旬を迎えるので、是非ともみなさんも味わってみてくださいね。
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