さくら味の説明が難しい

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🌸先日、家族で近所の公園に桜を見に行きました。

仕事終わりだったので日は暮れていましたが、桜の花びらがレフ板のように街灯の光を反射させていてキラキラしているように見えました。

実際の桜の様子🌸

 

ぼーっと眺めているときに、『さくらって匂いは強くないし、味も薄そうなのに春になるとさくら味の食べ物がたくさん出てくるなあ。しかも全部似たような味だな。』と思いました。

そもそも、『さくらの味』って何でしょうか。

さくら味を謳っている商品を食べると『これがさくらの味だ!』と思い出せても、食べずに説明するのはすごく難しいと思いませんか?

『お上品な感じ』、『やさしい』等と表現されることはありますが、それは具体的な味ではないですよね。

今回は謎の多いさくらの味について調べてみました。

 

幾つかの『春限定桜スイーツ』の原材料名をしらべたところ、すべてに共通して入っていたのは桜葉の塩漬けでした。ものによっては彩やトッピングとして桜の花が含まれていましたが、必ずではないようです。桜の色をしたものでも、桜の花びらから色素を得るのではなく食用の着色料で色付けしているものがほとんどだったので、桜の花びらは装飾としての役割のみだと考えられます。

このことから桜の葉が大きく『さくら味』の製作に大きく関わっていることがわかりました。

植物だと、花びらの方が蜜や香りがあるイメージだと思われますが、桜の場合は葉っぱが重要なのですね。

💡豆知識💡

桜の美しい色に染める際に使われるのは花びらではなく、小枝や樹皮の部分です。材料を集めるのも、意図的に折ったりするのではなく剪定や雪折れの際に出てしまったものを使うことが多いため自然をほとんど壊さず、桜の綺麗な色味を保存する素晴らしい方法です。

 

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形や色味が可愛らしいのは桜の花びらですが、使用されているのは塩漬けされた葉っぱです。桜の葉っぱには『クマリン(Coumarins)』という成分が花の部分より多く存在し、これが桜の代表的な芳香成分の一種とされています。しかし、木に生えた状態では香りません。粉砕や塩漬けなど加工を行うことで初めて、桜餅などで馴染みのあるふわっとした香りが出てきます。このクマリンはシナモンや香水などにも含まれています。

福島県衛生研究年報 塩漬桜葉仕様食品の保存料およびクマリンの一切分析法の検討

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/140776.pdf

 

これでお気付きの方も居るかもしれませんが、味覚を刺激する要素は桜の花にも葉っぱにもほとんどありません。香辛料と一緒で風味の世界なので味の説明が難しいのは当然です。

 

💡豆知識💡

人間の味覚は嗅覚にかなり大きく左右されます。風邪を引いた時などは普段より物の味が分かりづらくなると思います。舌では、『甘い・辛い・苦い・酸っぱい』を基本的に感じ取ります。(旨味も味覚の1つと言われていますが、ここでは省きます。)

そこに香りが加わることでより具体的に味わうことが出来ます。(カレーを食べる時にスパイスの香りがすれば、辛さがより強くなるように感じませんか?)
また、私たちは香りが分かれば料理を実際に食べなくとも、見なくとも何の料理が作られているのか何となく分かりますよね。それほど嗅覚の働きは大きいということです。

 

今回は『さくらの味』について触れていきました。いかがだったでしょうか。

味覚に訴えるものではなく、香りで風情と季節感を運んでくれる存在ですね。

もう花自体は散ってしまっているところが多いと思いますが、まださくら味のスイーツならギリギリ見かけられると思います。

2021年の桜を余すことなく最後まで楽しみましょう!筆者も滑り込みで出来るだけ桜餅をたくさん買いたいと思います。

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