見上げた十二星座にまつわる物語~乙女座~

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8月にもなると、大分暑さが厳しくなりますね。
日差しが強い日中帯よりも、陽が落ちてからの方が過ごしやすくなります。
せっかく夜に活動するなら、星座を探してみませんか。
今回は「乙女座」についてご紹介していこうと思います。

黄道十二星座についてのブログはコチラ

 

おとめ座/乙女座/Virgo/ビルゴ(バーゴ)
基準誕生日期間:8/23~9/22

『麦を持った女神』をモチーフにしているのが今回紹介する『おとめ座』です。
全天21の1等星の1つを持ち、その星は春の大三角の一つでもあります。
国際天文学連合が策定した88種類の星座の中で、うみへび座に次いで2番目となるとても大きな星座です。
また、太陽の通り道である「黄道」と天球上の地球の赤道面「天の赤道」の2つの交点の内の一つ『秋分点(しゅうぶんてん)』が含まれており、天文学で重要な星座の一つです。
おとめ座は旧暦の春の星座にあたりますが、現在一番観測しやすい時期は6月上旬の20時正中です。

 

おとめ座の星図

おとめ座を見つける時は、まず『北斗七星(ほくとしちせい)』を探しましょう。
おとめ座の観測にあった20時正中のとき、北斗七星は天頂近くの北の空に見つかります。
北斗七星の柄の部分の弓なりのカーブを延長していくと『春の大三角(はるのだいさんかく)』の一つである『うしかい座』のα星『アークトゥルス』を見つけることができます。
更にそのままカーブを伸ばしていくと、おとめ座のα星『スピカ』に辿り着きます。
このカーブのことを『春の大曲線(はるのだいきょくせん)』と呼びます。

アークトゥルスとスピカに対して、正三角形になるように線を伸ばせば、しし座のβ星『デネボラ』を見つけることができ、春の大三角が完成します。
おとめ座は春の大三角に広く渡って分布しているので、一度見つければ観測は簡単ですよ。

他にもおとめ座には、初めてブラックホールの直接撮影に成功した楕円銀河『M87』を始めとした銀河の集まり『おとめ座銀河団(おとめざぎんがだん)』や太陽が天の赤道を北から南へ横切る時に通過する「秋分点」があります。

おとめ座は15個の恒星に固有名詞が名付けられています。

恒星名固有名意味・由来
αスピカ(Spica)麦の穂先
βザヴィヤヴァ(Zavijava)犬小屋
γポリマ(Porrima)ローマ神話の泉や噴水の女神
δミネラウバ (Minelauva)アラビアの月宿の第13番目
εヴィンデミアトリックス(Vindemiatrix)ぶどうを摘む女
ζヘゼ(Heze)不明
ηザニア(Zaniah)一角
ιシュルマ(Syrma)ドレスのすそ
κカン(Kang)中国の二十八宿の1つ「亢」の距星
λカンバリア(Khambalia)曲がった爪
φエルガファル(Elgafar)あいまいな星
PSR B1257+12リッチ(Lich)アンデッドの魔術師リッチ
HD 102195フレジェトンテ(Flegetonte)叙事詩「神曲」に登場する川
HD 130322メンヒ(Mönch)スイスの山岳名
WASP-39マルモク(Malmok)アルバ島の砂浜名

 

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おとめ座にまつわる神話

おとめ座の星座絵は『麦と羽ペンを持つ女神の姿』で描かれていることが多いです。
この女神は明確にモデルになった神が不明であり、数多くの説が存在します。
また、来月ご紹介する「てんびん座」とも関係のある星座で、主体をおとめ座にするかてんびん座にするかによって、モデルの女神が変わるという少し特殊な星座なのです。
今回はおとめ座の神話の中でも最も有名な最高神「ゼウス」の姉にあたる豊穣神『デーメーテール』に由来する神話をご紹介します。

デーメーテールには、ゼウスとの間にできた『コレ―(後のペルセポネー)』という娘がおり、とても大切にしていました。
そんなコレ―に恋をしてしまったのが、冥界の王『ハーデース』でした。
しかしハーデースは女性の扱いに不慣れで、どうしたらいいのか分かりません。

そこでハーデースは弟であるゼウスに「コレ―を妻にしたい」と求婚の許可を取りに行きます。
ゼウスはこれをデーメーテールに相談もせず、勝手に了承してしまいます。
そればかりか、ハーデースにコレーを誘拐することを示唆します。

それを聞いたハーデースは、花を摘んでいたコレ―の前に美しい水仙を咲かせておびき寄せ、大地を裂いてあっという間にコレ―を攫ってしまうのでした。

大切なコレ―が行方不明になったのを不審に思ったデーメーテールは、娘を探して地上を彷徨い歩きました。
十日ほどたったある時、デーメーテールは冥府神の一人『ヘカテ―』に出会い、コレ―がハーデースに連れ去られたことを伝えられます。
しかし、デーメーテールは「純真な弟のハーデースがそんなことをするわけない」と信じませんでした。
真相を確かめるべく、デーメーテールとヘカテーは、常に地上の全てを見ることができる太陽神『ヘーリオス』の元へ向かいます。
ヘーリオスはヘカテーの伝えたことが事実であると同時に、ゼウスが今回の誘拐に加担していることを教えてくれます。
この事実を知ったデーメーテールは怒り、ゼウスに抗議しに行きますが「冥府の王であれば夫として不釣り合いではない」と取り合いませんでした。

デーメーテールの怒りは頂点に達してしまい、ついには豊穣神の責務を放棄して地上に姿を隠してしまいました。
デーメーテールがいなくなったことにより、大地は荒廃し大規模な凶作が起こり、人々は飢えに苦しんで死人が多数出てしまいました。
困ったゼウスはハーデースの元に遣いを出し、コレ―を解放するように伝えます。
ハーデースはこれを了承し、コレ―を解放することにしましたが、この時コレ―にザクロの実を差し出しました。

コレ―は冥界にいる間、丁重に扱われていましたが、自ら望んで来たわけではないため、何も食べずに過ごしていました。
しかし、空腹であったことに加え地上に帰れることで気が緩んだのか、コレ―はそのザクロの実を4粒ほど食べてしまいました。
コレ―は無事デーメーテールの元に戻りましたが、冥界でザクロを食べてしまったことを告げます。
実は冥界には「冥界の食べ物を食べてしまった者は、冥界に属さなければならない」という掟があったのです。
これに対してデーメーテールは再び怒り「娘は無理やり食べさせられた」と抗議しました。
いかなる神であっても掟は守らなくてはいけませんが、デーメーテールの主張を否定するわけにもいきません。
神々との協議の結果、コレ―は1年のうち食べたザクロの数である4ヶ月を冥界で過ごし、それ以外は地上で過ごすことになりました。
そのため、地上でコレ―と過ごしている期間、デーメーテールは喜んで豊穣と実りをもたらし、コレ―が冥界で過ごす期間は実りをもたらすのをやめるようになったのです。
これが地球に存在する季節の起源といわれています。

 

娘を想う気持ちが強いばかりに季節が生まれたという、壮大な神話でしたね。
たまに見える神様の身勝手な行動は、反面教師にして自身を戒めておきましょうね。
来月は「てんびん座」のお話です。
もう一つのおとめ座の神話と共にご紹介しようと思います。

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