見上げた十二星座にまつわる物語~天秤座~
だいぶ暑さが落ち着いて、秋らしくなってきましたね。
10月に入ればさらに秋を感じられそうな予感です。
さて、ご紹介してきた十二星座もようやく夏の星座に突入。
今回は「てんびん座」についてご紹介しますね。
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てんびん座/天秤座/Libra/リブラ(ライブラ)
基準誕生日期間:9/23~10/23
『てんびん座』は『天秤ばかり』をモチーフにしています。
十二星座の一つですが、てんびん座としての成立したのは十二星座の中でも比較的新しめ。
定着するまでは翌月の十二星座である『さそり座』の一部分として見られていました。
恒星は全体的に暗めで、7月上旬の20時正中であれば観測しやすい星座です。
てんびん座の星図

てんびん座はどの一番明るい恒星でも3等星なので、単独で見つけるのは難しい星座です。
そこで目印になるのが、来月の星座『さそり座』のα星『アンタレス』です。
アンタレスは1等星で明るいだけでなく赤く輝いて見えるので、見つけやすい星です。
てんびん座が20時正中であるとき、アンタレスは少し低めの南の空に見つけることができます。
またてんびん座は、さそり座と先月の星座『おとめ座』の間に位置しているため、合わせて目印にすれば見つけることができると思います。

てんびん座の4個の恒星には固有名詞が名付けられています。
| 恒星名 | 固有名 | 意味・由来 |
| α | ズベンエルゲヌビ(Zubenelgenubi) | 南の爪 |
| β | ズベンエシャマリ(Zubeneschamali) | 北の爪 |
| γ | ズベンエルハクラビ(Zubenelhakrabi) | 南の爪 |
| δ | ブラキウム(Brachium) | 腕 |
てんびん座にまつわる神話

『吊り下げ式の天秤ばかり』をモチーフにしたのがてんびん座です。
この天秤ばかりは、ギリシャ神話の最高神「ゼウス」と法・掟の女神「テミス」の娘、正義を司る神『アストライアー』の持ち物とされています。
これは、天秤は古来から公正や平等を表し『人間の善悪をはかる物』のシンボルとして使われることが多いためです。
ちなみにてんびん座の神話に関連させ、アストライアーをモデルにして作られたのがおとめ座と言われています。
かつて神々は地上で人間と共に暮らしていました。
ゼウスの父である『クロノス』が地上を治めていたとき、地上は調和と平和に満ち溢れており、犯罪や争いなどは起きませんでした。
常に作物が実るので労働の必要もなく、気候も穏やかで生活に困らないため「黄金時代」といわれていました。
アストライアーは神々や人類の善悪を公正にはかり、人類を導いていました。

しかし、ゼウスに代替わりして「白銀の時代」になった折り、四季が生まれたことにより人類は労働が必要になってきます。
労働に嫌気がさした人類は、四季を産み出した神への信仰を拒みました。
人類の不敬に激怒したゼウスは白銀の時代の人類を滅ぼしてしまいます。

次の「青銅の時代」の中、新しい人類は「火」を手に入れて文明を築きますが、同時に武器を手に入れたことにより戦争が起こるようになりました。
酷く争うようになったのは、火を手に入れた人類に災いをもたらすために送り込んだ『パンドーラー』という女性がきっかけです。
パンドーラ―は神々に作られた人間ですが、地上に送られる際「決して開けてはならない甕」を渡されます。
パンドーラ―は地上の人間と結婚した後に、好奇心に負けてその甕を開けてしまいました。
甕からは疫病や犯罪など、あらゆる災いが飛び出して世界に充ち溢れたため、益々人類は争うようになってしまいました。
この甕は後に箱と翻訳され、後の『パンドーラーの箱』として現代に伝わっています。

以降、時代が移り変わっても人類は争いは収まることはありませんでした。
次第に神たちは愚かな人類を見限って、次々と地上を去っていきます。
そんな中、アストライアーだけは人類の善行を信じ、人類に正義と平和を説いて、争いをやめるように訴え続けました。
しかし、そんな想いも叶わず、人類の争いは酷くなる一方でした。
悪に傾き続ける天秤を見たアストライアーは、ついに人類に失望し、天界へと帰ってしまうのでした。
アストライアーが天界へと持ち帰った天秤は、後にてんびん座になったといわれています。

善と悪をはかる天秤は、てんびん座となって今も星空から人間の善悪を見極めているのかもしれませんね。
来月は、夏の星座の代表格でもある『さそり座』をご紹介します。
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