たったの四文字で様々な意味を表す四字熟語。
読み解いていくとその熟語が持つ複雑な事柄を知ることができて面白いですね。
そのままでは覚えにくい四字熟語も、クイズを通してみれば理解が深まるかもしれません。
今回は「朝」や「夜」を含んだ四字熟語の穴埋めパズルをご紹介します。
それぞれの☐に当てはまる漢字を当ててみてくださいね。
正解は4つの選択肢のどれかです。
記載されている四字熟語の意味もヒントにしながら考えてください。
解答は、ブログ記事の下部にある「解答編を開く」をクリックすると確認できます。
| ① |  |
| 1.檎 2.錦 3.槿 4.金 |
人の栄華は儚いということのたとえ。
| ② |  |
| 1.患 2.愁 3.騒 4.憂 |
一時的な心配、あるいは急に心配になること。
| ③ |  |
| 1.暮 2.模 3.慕 4.簿 |
方針が定まらず慌ただしいこと。
| ④ |  |
| 1.懐 2.戒 3.開 4.快 |
人の命は儚いことのたとえ。
| ⑤ |  |
| 1.香 2.高 3.黄 4.光 |
非常に短い時間を表すたとえ。
| ⑥ |  |
| 1.覧 2.蘭 3.藍 4.爛 |
芸術品を何度も見て楽しむ様。
| ⑦ |  |
| 1.叙 2.如 3.徐 4.恕 |
極めて危険な状態であること。
| ⑧ |  |
| 1.富 2.符 3.浮 4.付 |
不確かで消えてしまいそうなもののたとえ。
| ⑨ |  |
| 1.下 2.過 3.火 4.禍 |
犯した間違いを直ぐに改めること。
| ⑩ |  |
| 1.抄 2.牀 3.湘 4.醒 |
兄弟関係や友人関係がとても良いこと。
| ⑪ |  |
| 1.態 2.大 3.体 4.偉 |
自分の力量も分からずに威張ること。
| ⑫ |  |
| 1.訪 2.法 3.奉 4.包 |
光が無い暗黒の闇であること。
| ⑬ |  |
| 1.企 2.期 3.帰 4.起 |
人は私心や私情に左右されて、私利私欲を完全に捨て去ることは難しいということ。
| ⑭ |  |
| 1.創 2.想 3.壮 4.相 |
昼に考えていたことを夜に寝て夢で見ること。
| ⑮ |  |
| 1.賢 2.堅 3.兼 4.健 |
一日中休まずに物事を進めること。
| ⑯ |  |
| 1.夢 2.霧 3.武 4.無 |
煩悩に囚われて悟りを得られていない状態であること。
| ⑰ |  |
| 1.側 2.乾 3.川 4.河 |
知ったかぶりをすること。
| ⑱ |  |
| 1.宝 2.封 3.蓬 4.抱 |
危険な行動を取ることのたとえ。
| ⑲ |  |
| 1.夙 2.淑 3.宿 4.縮 |
一日中絶えず思うこと。
| ⑳ |  |
| 1.言 2.弦 3.絃 4.幻 |
朝から晩まで一日中遊んで暮らすこと。
問題は以上です。
「解答編を開く」で解答を表示します。
解答編を開く
| ① |  |
| 1.檎 2.錦 3.槿 4.金 |
人の栄華は儚いということのたとえ。
「槿花」は落葉樹の「ムクゲ」の花のことです。
一日花なので、朝に咲いても夕方にはしぼんでしまうことから生まれた四字熟語です。
| ② |  |
| 1.患 2.愁 3.騒 4.憂 |
一時的な心配、あるいは急に心配になること。
「一朝」はひと朝という意味で僅かな時間のたとえです。
「患」は「憂い」と同じように予想される悪い事態を心配することを表します。
| ③ |  |
| 1.暮 2.模 3.慕 4.簿 |
方針が定まらず慌ただしいこと。
直訳すると「朝に種を蒔いて夕方に収穫する」という意味。
種まきから収穫までが非常に短期間であることから転じた四字熟語です。
| ④ |  |
| 1.懐 2.戒 3.開 4.快 |
人の命は儚いことのたとえ。
「朝に咲いた花が夕方には散る」という意味から転じた言葉です。
問1に登場した「ムクゲ」の別名でもあったりします。
| ⑤ |  |
| 1.香 2.高 3.黄 4.光 |
非常に短い時間を表すたとえ。
「電光」は「稲光」、「朝露(あさつゆ)」は「朝に植物に降りる露」のことです。
どちらもあっという間に消えてしまうことに由来します。
| ⑥ |  |
| 1.覧 2.蘭 3.藍 4.爛 |
芸術品を何度も見て楽しむ様。
「観」も「覧」も「よく見る」という意味を持ちます。
出典が「歴代名画記(れきだいめいがき)」という画論と画史について書かれた本からのため、絵画や書画などの書き物の芸術品に対して使われます。
| ⑦ |  |
| 1.叙 2.如 3.徐 4.恕 |
極めて危険な状態であること。
「朝露」は日光に当たるとすぐに乾いて消えてしまいます。
あっという間に起こるほど危険なものを指すときに使います。
| ⑧ |  |
| 1.富 2.符 3.浮 4.付 |
不確かで消えてしまいそうなもののたとえ。
「浮雲」は「空に浮いている雲」のことであり、不安定で頼りにならないものをたとえるときに使います。
同様にすぐ消えてしまう「朝露」と合わせて儚さを表しています。
| ⑨ |  |
| 1.下 2.過 3.火 4.禍 |
犯した間違いを直ぐに改めること。
「朝過」は「朝に犯した過ち」を表し、「夕改」は「夕方までに改めること」を表します。
直ぐに自分の間違いを改めるのは大切なことです。
| ⑩ |  |
| 1.抄 2.牀 3.湘 4.醒 |
兄弟関係や友人関係がとても良いこと。
「対牀」とは「寝床を並べる」という意味です。
夜の雨の音を聞きながら並んで眠るという様子から、仲の良さが伺えます。
| ⑪ |  |
| 1.態 2.大 3.体 4.偉 |
自分の力量も分からずに威張ること。
「夜郎」は「漢の時代に存在した国」で、「自大」は「尊大な態度をとること」です。
漢の使節団に対して、夜郎の王が自国の大きさを自慢し、漢とどちらが大きいかを尋ねた故事に由来します。
| ⑫ |  |
| 1.訪 2.法 3.奉 4.包 |
光が無い暗黒の闇であること。
「如法」は「文字通り・まったく」という意味を表します。
「暗夜」は「月も出ない真っ暗な夜」のことを指します。
| ⑬ |  |
| 1.企 2.期 3.帰 4.起 |
人は私心や私情に左右されて、私利私欲を完全に捨て去ることは難しいということ。
直訳すると「一晩に十回も起きた」という意味です。
中国の後漢時代に私心が無いと言われた「第五倫(だいごりん)」という人物が「兄の子が病気の時は、看病のために一晩に十回起きても安眠できたが、我が子の病気の時は、一度も看病に行かなかったものの一睡もできなかった、つまり私心が無いとは言えない」と答えた故事に由来します。
| ⑭ |  |
| 1.創 2.想 3.壮 4.相 |
昼に考えていたことを夜に寝て夢で見ること。
直訳で「昼に想っていたことを夜に夢で見る」という言葉です。
少しロマンチックな雰囲気が漂う四字熟語ですね。
| ⑮ |  |
| 1.賢 2.堅 3.兼 4.健 |
一日中休まずに物事を進めること。
「兼行」は「先を急いで二日かかる道を一日で行くこと」です。
昼夜問わず行っていることから、急いでいる様子が伺えます。
| ⑯ |  |
| 1.夢 2.霧 3.武 4.無 |
煩悩に囚われて悟りを得られていない状態であること。
仏教の言葉で「無明」は「心理を悟れない根本的な無知を指す煩悩」のことです。
無明のため生死流転していく姿を「長い夜」にたとえられた言葉です。
| ⑰ |  |
| 1.側 2.乾 3.川 4.河 |
知ったかぶりをすること。
「白河」は「京都の白川流域」のことです。
京都を旅したと嘘をついた人物が「白河」について聞かれたところ、川のことだと勘違いし「夜に船で通ったので知らない」と答えたことで嘘がばれたという逸話に由来します。
| ⑱ |  |
| 1.宝 2.封 3.蓬 4.抱 |
危険な行動を取ることのたとえ。
「懐宝」は「懐に宝を入れる」ことを指します。
宝をもって夜道を歩いて移動する姿から、転じて危険を冒すことを表します。
| ⑲ |  |
| 1.夙 2.淑 3.宿 4.縮 |
一日中絶えず思うこと。
「夙夜」は「早朝から夜遅くまで」、「夢寐」は「夢を見ている間」のことを意味します。
合わせて「朝から晩まで、寝ても覚めても思っていること」を意味します。
| ⑳ |  |
| 1.言 2.弦 3.絃 4.幻 |
朝から晩まで一日中遊んで暮らすこと。
「絃」は「楽器の琴」のことです。
「朝に歌い夜に琴を弾く」という姿を表しています。
朝や夜といった時間帯を表す言葉は、転じて時間の経過や状態を表すことが多いですね。
他の時間帯である昼や夕方も、そのうち出題できればと思います。