まだまだ色んな種類がある錯視。GIFアニメで見る面白い体験。
「目で見て感じたことと、実際の状況が全然違っていた。」
そんな体験をしたことはありませんか。
日常生活の中でも起こりうる、このような現象を「錯視」と呼びます。
以前、このブログでもいくつかの錯視をご紹介しました。
言葉ではイマイチピンと来なくても、アニメで見ることによって、具体的に体験ができて面白いですよね。
そこで、今回はさらに他の錯視もご紹介していこうと思います。
皆様も実際に錯視を体験してみてくださいね。
▼錯視の説明や過去にご紹介した錯視アニメはこちら▼
錯視をアニメで体験してみよう
それでは実際の錯視を画像とアニメで体験してみましょう。
◆チェッカーシャドー錯視
こちらは有名なチェッカーシャドー錯視。
マサチューセッツ工科大学の「エドワード・エーデルソン教授」が発表した錯視です。
格子柄のAとBは、どう見ても別の色に見えますが、実は同じ色であるというものです。
これはBに影が掛かっていることにより、脳が無意識に色や明るさを調整しているからといわれています。

AからBとBからA、どちらから動かしても同じ色です。さらにAとB以外を消すと錯視が消失します。
◆ログヴィネンコ錯視
陰影が付いた立方体が埋め尽くされた画像。
AとBの菱形は違う色に見えますが、同じ色です。
さらに言えば、横並びの菱形は全て同じ色なのです。
これも陰影によって明暗がはっきり見えるように感じてしまっていますね。

AとB、お互いに動かして重ねても同じ色。周りの同じ形の菱形も同じ色。
◆コフカの環
ゲシュタルト心理学者「クルト・コフカ」が発見した現象です。
白を背景にした左の円弧と黒を背景にした右の円弧。
右の方が明るく見えますが、どちらの円弧も同じ色なのです。
これは環に切れ目ができることにより、明暗の差が強く表れることで起こります。
なので、環が繋がると錯視は消失します。

環が繋がると同じ色なのが分かり、再び輪が切れると違う色に見えますね。
◆ホワイト錯視
明暗を使った錯視は、まだまだあります。
黒と白の格子縞に灰色の線が見えますが、右側の格子の方が灰色が濃く見えますね。
これも格子縞を消すと両方とも同じ色なのが分かります。
人間は周りの色や明るさに影響を受けることが良く分かります。

黒と白の格子が無くなると同じ色に早変わり。
◆ムンカー錯視
ホワイト錯視に色を付けたものがムンカー錯視です。
左と右にバラが描かれていますが、違う色に見えますよね。
これも青と黄色の格子縞を消すと同じ色であることが分かります。

青と黄色の格子縞が消えるとどちらも同じ赤色に。
◆オービソン錯視
真ん中に向かって線が引かれている円の上に配置された四角。
どれも歪んでいるように見えますが、9つとも正方形なのです。
集中線と正方形の角度や遠近感により、正方形の線が膨張したり収縮したりして見えます。

円と集中線が消えていくと正方形の歪みが消えていきます。
◆三角形分割錯視
三角形の底辺と頂点を結ぶ高さの線上にある丸。
この丸は高さのどの位置にあると思いますか。
実際に線を引いてみると、丁度線の真ん中に位置していることが分かります。
これは私たちが三角形の高さの中心ではなく、無意識に重心を探してしまうために起こってしまいます。

高さの線を引いて2等分するとこの通り。
◆ザンダー錯視
2つの平行四辺形にそれぞれ青と赤の対角線が引かれています。
青の方が長く見えますが、赤と同じ長さです。
対角線の周りの線が奥行きを作り出しているせいで、発生するといわれています。

周りの線を消せば同じ長さなのがすぐ分かります。
◆内藤の重力レンズ錯視
NTTの研究グループの「内藤誠一郎」が発見した錯視です。
小さい点と大きい点がありますが、小さい点はどのような位置に配置されていると思いますか。
歪んだ菱形のように見えますが、平行四辺形の頂点に配置されています。
大きい点が無くなると配置されている位置が認識できますね。
「小さな点は近くの大きな図形に引き寄せられるように見える」という理論により発生する錯視です。

線を引けば平行四辺形であることは明白。
◆カニッツァの三角形
上の画像には線と一部分が欠けた丸が配置されているだけです。
しかし、その線や丸に囲まれた部分に白い逆三角形が見えてきませんか。
この物理的に存在しないのに見えてしまうのも錯視の一つです。
人は輪郭線が無くても、形の組み合わせで輪郭を想像してしまうのですね。

欠けた円が回ると図形を知覚できなくなります。
◆大きさの恒常性
二体の日本人形が描かれた画像がありますが、左の人形の方が大きく見えませんか。
しかし移動してみると、どちらも同じ大きさなのが分かります。
人は大きさを判断するときに奥行きを加味して判断しているといわれています。
そのため、奥行きのある背景があると、手前に見える右側は小さく、奥に見える左側は大きく感じるのです。

並べてみると同じ大きさ。
◆シェパード錯視
上記の大きさの恒常性を踏まえた不思議な錯視がシェパード錯視です。
カラフルな天板の机が2台ありますが、右の机の方が細長く見えますね。
しかし実際は回転させただけで、2台の天板は全く同じ大きさで同じ柄です。
奥行が影響を与えていることが変わりやすい錯視です。

回転させて位置をずらしただけで、同じ大きさ、同じ柄。
色んな要素が重なることで錯視が発生したり、無くなったりするのは面白いですね。
今回紹介した錯視は単純な形ばかりですが、複雑な形状になっても錯視が発生します。
日常生活の中でどんな錯視が発生しているのか探してみるのもいいですね。
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