今が「旬」なたべものたち《春キャベツ》

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暖かい春の陽気を感じられる今日この頃。
春が旬の野菜は、緑が美しいものが揃います。
色味が鮮やかな野菜は、見ていてもなんだか元気をもらえるような気がします。
本日は年中食べられるキャベツの中でも、春においしくなる春キャベツをご紹介します。

 

年中見るキャベツとはちょっと違う

使い勝手が良く、色んな料理に使える万能野菜の「キャベツ」
年間を通してスーパーで見かけますよね。
でも、春になるといつものキャベツとは少し様相が違う『春キャベツ』が店頭に並びます。

よく見かけるキャベツは『寒玉キャベツ(かんだまきゃべつ)』、別名「冬キャベツ」と呼ばれるもの。
夏頃に種を撒き、11月から2月頃の冬に収穫できる品種です。
形は平たい球体をしており、葉の巻きがしっかりとしているのが特徴。
対して「春キャベツ」は秋頃に種を撒き、3月から5月頃に収穫します。
冬キャベツとは品種が違い、葉の巻きが緩く丸い形が特徴的です。
ちなみに、夏や秋に旬を迎える「高原キャベツ」という品種もあります。

一番の違いは、葉の食感
中までしっかりと締まった冬キャベツは歯触りが良く、シャキシャキとしたしっかりとした食感を楽しめます。
逆に春キャベツは冬キャベツに比べるとみずみずしくて柔らかく、口当たりが優しくなります。

 

春キャベツの栄養

キャベツにはカルシウムを骨に定着させる「ビタミンK」や整腸作用のある「食物繊維」が豊富に含まれています。
他にも風邪の予防や疲労回復に効果がある「ビタミンC」や免疫力を高める「βカロテン」が多いのが特長です。
春キャベツと冬キャベツの含まれる栄養の種類はほぼ同じですが、春キャベツの方が冬キャベツに比べてビタミンCとβカロテンが多く含まれています。
また、キャベツに共通して含まれる特徴的な栄養は「ビタミンU」
胃酸の過度な分泌を抑制したり、胃腸粘膜の新陳代謝を向上させたりする効果があります。
キャベツから発見された栄養なので、日本では「キャベジン」とも呼ばれています。

 

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春キャベツを美味しく食べよう

一般的に冬キャベツを選ぶときは、葉が巻かれてずっしりと重いものが良いとされています。
しかし春キャベツの場合は、逆に葉の巻きがゆったりとして軽い方が、柔らかさがあります。
外の葉の緑が濃いものは、薄いものよりも栄養価が高めです。

また、芯の切り口は小さくて白い方が、成長しすぎておらず丁度良いです。
だいたい500円玉ぐらいのサイズを目安にするといいでしょう。

春キャベツは冬キャベツよりも青臭さが少ないので、サラダとの相性がとても良いです。
葉が柔らかいので、包丁を使わずに手でちぎって作れますよ。
キャベツに含まれるビタミンCやビタミンUは、熱に弱く水に溶けやすい性質を持っているので、栄養を欠かすことなく摂れるのも嬉しいポイント。

加熱をするのであれば、柔らかい食感を活かしてパスタクリーム煮にするのはいかがでしょうか。
調理の最後の方に加えて、栄養と食感を損なわないようにしましょう。

もちろんしっかり加熱をして、トロトロにしたグラタンもおすすめ。
芯まで柔らかくなるので、なめらかな食感を楽しめます。
シンプルに大きくカットし、フライパンで焼くだけでも十分おかずになります。

 

待ちに待った春キャベツの到来。
普段のキャベツとは違った食感や味わいは、春の食卓を豊かにしてくれるでしょう。
皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

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