日本人は雨を楽しみ、季節を感じる。数多の美しい雨の名前。

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「6月の雨」といえば、大概の人は「梅雨」と答えてしまうほど、梅雨という名前は定着しています。
しかし、一口に梅雨といっても、実は状態によって名前が違うのをご存じでしょうか。
さらに一年を通して見れば、雨という現象には、数を多くの名前があるのです。
今回は、バラエティに溢れた「雨」の名前をご紹介します。

 

日本における雨の立ち位置

日本には「雨」を表現する呼び名がなんと400種類以上あるといわれています。
なぜそんなに名前が多いのでしょうか。

日本は世界の中でも「雨が多い国」といわれています。
国土交通省が公表している「令和4年版 日本の水資源の現況」の中に「降水量」についての項目があります。
このデータを元に、世界平均・世界の主要国・日本の年間平均降水量を比較し、グラフにします。

「令和4年版 日本の水資源の現況」「第1章 水の循環と水資源の賦存状況、参考資料、参考1-3-2 世界の水資源賦存量等」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/content/001521358.pdf)を加工して作成

世界的に見ると雨は地域によって降り方が全く異なり、豪雨が降る地域がある一方、年に1mmも雨が降らない地域も存在します。
そんな世界の平均では「年間1,171mm」なのに対し、日本は「年間1,668mm」もあります。
これはデータがある182ヶ国中48位に相当しており、全体的に見ても日本は雨が多い国といえます。

では、日本の雨は一年を通してどのように降っているのでしょうか。
地域によって季節の降水量が変わるので、今回は東京を基準に月別降水量を見てみます。

「東京 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)」(気象庁ホームページ)(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2023&month=&day=&view=a1)を加工して作成

多少雨量に差があるものの、年間を通して雨の降らない月はありません。
また、日本は東アジアに見られる『梅雨(つゆ)』と日本固有現象の『秋雨(あきさめ)』の影響で夏から秋にかけて降水量が増えます。
そのため、年間を通しての降水量の変化が大きくなります。
この降水量の変化が四季の変化と紐づいたため、日本は「雨から季節を感じ取る」ことが自然と身に付いたのではないでしょうか。
それは逆に「季節によって雨への感性が変化する」と言え、結果的に「雨」の表現が細分化されたのかもしれません。

 

マンハッタナーズ可動式

 

日本の感性がたっぷり詰まった雨の名前

さて、日本と雨の密接な関係が分かったところで、いよいよ情緒溢れる雨の名前をご紹介していきます。

 

細雨(さいう)
雨粒の細かい雨。
糸雨(しう)
糸のように細い雨。
煙雨(えんう)
煙るように降る細かな雨。
小雨(こさめ)
細かく降る小ぶりの雨。
猫毛雨(ねこんけあめ)
猫の毛のように細やかな雨。
そぼ降る雨(そぼふるあめ)
静かにしとしとと降る、小降りの雨。
濛雨(もうう)
あたりをうす暗くして降る小雨。
零雨(れいう)
静かに降る小雨。
袖笠雨(そでがさあめ)
袖を笠のかわりとしてしのげるほどの弱い雨。
疎雨/疏雨/踈雨(そう)
まばらに、ポツポツと降る雨。
残雨(ざんう)
雨が上がった後に、まだパラパラと降る雨。
涙雨(なみだあめ)
涙のようにほんの少しだけ降る雨。
一雨(ひとあめ)
ひとしきり降る雨。
天気雨(てんきあめ)
晴天にもかかわらず降る雨。
日照り雨(ひでりあめ)
晴天にもかかわらず降る雨。
日照雨(そばえ/さばえ)
晴天にもかかわらず降る雨。
天照雨(さばえ)
晴天にもかかわらず降る雨。
戯へ(そばえ)
晴天にもかかわらず降る雨。
天泣(てんきゅう)
空に雲がないのに降る雨。
日向雨(ひなたあめ)
日が照っているのに降る雨。
狐雨(きつねあめ)
日が照っているのに降る雨。
狐の嫁入り(きつねのよめいり)
日が照っているのに降る雨。
狐の祝言(きつねのしゅうげん)
日が照っているのに降る雨。
狐の嫁取り(きつねのよめどり)
日が照っているのに降る雨。
狐の嫁取り雨(きつねのよめどりあめ)
日が照っているのに降る雨。
微雨(びう)
急に降りだすがすぐに止み、濡れてもすぐ乾く程度の雨。
村雨/群雨/業雨/不等雨(むらさめ)
一頻り激しく降り、止んではまた降る雨。
鈍雨(とんぺい)
一頻り激しく降り、止んではまた降る雨。
屡雨(しばあめ)
一頻り激しく降り、止んではまた降る雨。
驟雨(しゅうう)
急に降りだして、まもなく止んでしまう雨。
一発雨(いっぱつあめ)
夕立のように突然強く降り始め、すぐに止む雨。
俄雨(にわかあめ)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
脅し雨(おどしあめ)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
御雷様雨(おらいさまあめ)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
端的雨(たんてきあめ)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
所降り(ところぶり)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
婆威し(ばばおどし)
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
もらったあみ
降りだしてすぐに止むが、強さの変化が激しい雨。
肘笠雨(ひじがさあめ)
肘を頭の上にかざして笠のかわりとする以外にしのぎようがない俄雨。
山賊雨(さんぞくあめ)
俄かにやってきた雷雨。
通り雨(とおりあめ)
さっと降ってすぐに止む雨。
スコール
突然吹き出し、短時間でやむ強風を伴う激しい俄雨。
ゲリラ豪雨(げりらごうう)
予測が困難な突発的な大雨。
私雨(わたくしあめ)
ある限られた土地だけに降る俄雨。
外待雨/外持雨/帆待雨(ほまちあめ)
局地的で自分の畑など特定の人の周辺にだけ降る雨。
瞑怒雨(めいどう)
さっきまで晴れていたのに、突然目がくらむような稲妻ともに激しく降る雨。
気違い雨(きちがいあめ)
晴れたかと思うと、また急に降ってくる雨。
黒雨(こくう)
空を暗くするばかりに降る大雨。
強雨(きょうう)
強く激しく降る雨。
豪雨(ごうう)
大量に降る激しい雨。
大雨(おおあめ)
大量に降る雨。
猛雨(もうう)
激しく降る大雨。
柴榑雨(しばくれあめ)
激しく降る大雨。
鬼雨(きう)
鬼の仕業かと思うような並外れた大雨。
滝落(たきおとし)
滝のように落ちる雨。
土砂降り(どしゃぶり)
ざあざあと激しく降る雨。
ざあざあ降り(ざあざあぶり)
激しく音を立てて降る雨。
篠突く雨(しのつくあめ)
篠を突き立てるように激しく降る雨。
銀箭(ぎんせん)
銀の矢のように激しく降る雨。
鉄砲雨(てっぽうあめ)
激しく降る弾丸のような大粒の雨。
雷雨(らいう)
雷を伴った激しい雨。
風雨(ふうう)
風を伴って降る雨。
暴風雨(ぼうふうう)
激しい風を伴った雨。
飛雨(ひう)
風に吹き飛ばされながら降っている激しい雨。
黒風白雨(こくふうはくう)
強い風が吹き荒れる俄雨。
地雨(じあめ)
雨の量が一定で、しとしと何時間にもわたって降り続く雨。
長雨(ながあめ)
幾日も降り続く雨。
霖雨(りんう)
幾日も降り続く雨。
積雨(せきう)
長く降り続く雨。
宿雨(しゅくう)
連日降り続く雨。または、前夜から降っている雨。
連雨(れんう)
連日降り続く雨。
漫ろ雨(そぞろあめ)
小降りだが、いつまでもやまずに降る雨。
苦雨(くう)
人を苦しませるほどの長雨。
陰雨/淫雨(いんう)
梅雨のようにしとしとと降りつづく陰気な雨。
怪雨(かいう/あやしのあめ/あやしあめ)
虫や魚などの異物が混じった雨。
泥雨(でいう)
黄砂や火山灰が混じり、黄色や赤色がついた雨。
血雨(けつう)
土壌由来の成分を含み、赤色が付いた雨。
墨雨(ぼくう)
火災や爆発で空中に舞い上がったものが溶け、黒く色づいた雨。
硫黄の雨(いおうのあめ)
花粉が混じり、黄色く色づいた雨。
夜来の雨(やらいのあめ)
前夜から降る雨。
暁雨(ぎょうう)
夜明け頃に降る雨。
七つ下がりの雨(ななつさがりのあめ)
夕方、午後四時過ぎに降りだした長く続く雨。
夜雨(よさめ)
夜に降る雨。
親方雨(おやかたあめ)
夜の間だけ降り、朝には上がる雨。
天水(てんすい)
天から降り注ぐ恵みの雨。
膏雨(こうう)
農作物を潤し、育てる恵みの雨。
御湿り(おしめり)
降る時期や量が適当で、乾燥した地面を湿らす程度に降る雨。
宝雨(たからーめ)
日照りが続いた後に降る雨。
遣らずの雨(やらずのあめ)
帰ろうとする人を引き留めるかのように降ってくる雨。
好雨(こうう)
待ち望んでいるときに、ちょうど降る雨。
佳雨(かう)
降り時が好都合な雨。
凄雨(せいう)
冷たく凄まじい雨。

 

雪解雨(ゆきげあめ)
春先の冬に積もった雪を溶かすように降る雨。
軽雨(けいう)
春にほんの少し降る雨。
春雨(はるさめ)
春の暖かい頃にしとしと降る雨。
小糠雨/粉糠雨(こぬかあめ)
雨粒が糠のように非常に細かい雨。
ひそか雨(ひそかあめ)
春先にしとしとと降る細かな雨。
木の芽雨(このめあめ)
木の芽の出る時期に降る雨。
木の芽起こし(このめおこし)
木々の芽吹きをうながす春先の雨。
桜雨(さくらあめ)
桜の花の咲く頃の雨。桜に降り注ぐ雨。
花の雨(はなのあめ)
桜の花の咲く頃の雨。桜に降り注ぐ雨。
花時の雨(はなどきのあめ)
桜の花時に降る雨。または、桜の花に降りかかる雨。
紅雨(こうう)
春、特に花が咲いている時期に降りそそぐ雨。
華雨(かう)
春の花が咲く時期に降る雨。
葉花雨(ようかう)
花曇りの頃に春の花に降り注ぐ雨。
育花雨(いくかう)
春、花の開花を促すように降る雨。
養花雨(ようかう)
春、花の開花を促すように降る雨。
穀雨(こくう)
穀物の成長を助ける雨。
百穀春雨(ひゃっこくはるさめ)
穀物の成長を助ける春の雨。
新雨(しんう)
新緑の頃(4月から5月頃)に降る雨。
緑雨(りょくう)
新緑の頃(4月から5月頃)に降る雨。
草の雨(くさのあめ)
新緑の頃(4月から5月頃)に草に降る雨。
翠雨(すいう)
青葉に降りかかる雨。
藤の雨(ふじのあめ)
藤の花の咲く頃に降る雨。
リラの雨(りらのあめ)
寒冷地で育つリラ(ライラック)が咲く頃に降る冷たい雨。
春時雨(はるしぐれ)
春にはらはらと軽く降り、一時的に降ったり止んだりする雨。
花時雨(はなしぐれ)
桜の花の咲く頃に降る時雨のような冷たい雨。
卯の花腐し(うのはなくたし)
卯の花を朽ちさせるほど長く降り続ける雨。
桜流し(さくらながし)
桜の開花する時期に降る長雨。
春驟雨(はるしゅうう)
春に急に降りだして、まもなく止んでしまう雨。
春夕立(はるゆうだち)
春に急に降りだして、まもなく止んでしまう雨。
暖雨(だんう)
春に降る暖かい雨。
春の雨(はるのあめ)
立春から3月初め(旧暦12月後半から2月前半)に降る雨。
啓蟄の雨(けいちつのあめ)
啓蟄(旧暦1月後半から2月前半、新暦3月6日頃)の頃に降る雨。
彼岸時化(ひがんじけ)
春の彼岸(3月20日頃)に降る長雨。
社翁の雨(しゃおうのあめ)
春の社日(3月21日頃)に降る雨。
菜種梅雨(なたねづゆ)
菜の花が咲く3月下旬から4月にかけて、しとしとと降り続く雨。
春の長雨(はるのながあめ)
春の3月から4月にかけて降る長雨。
春霖(しゅんりん)
春の3月から4月にかけて降る長雨。
催花雨(さいかう)
春の3月から4月にかけて降る長雨。
発火雨(はっかう)
清明(旧暦2月後半から3月前半、新暦4月5日頃)の頃にしとしとと柔らかく静かに降る雨。
桃花の雨(とうかのあめ)
清明(旧暦2月後半から3月前半、新暦4月5日頃)の頃にしとしとと柔らかく静かに降る雨。
杏花雨(きょうかう)
清明(旧暦2月後半から3月前半、新暦4月5日頃)の頃にしとしとと柔らかく静かに降る雨。

 

梅雨/黴雨(つゆ/ばいう)
5月から7月にかけて、しとしとと長く降り続く雨。
五月雨(さみだれ)
旧暦5月頃に降る長雨。かつての梅雨。
麦雨(ばくう)
麦の熟する頃に降る雨。梅雨の別名。
梅霖(ばいりん)
じめじめと降り続く雨。梅雨の別名。
梅の雨(うめのあめ)
江戸時代に用いられていた梅雨の別名。
青梅雨(あおつゆ/あおづゆ)
新緑に降り注ぐ梅雨。
蝦夷梅雨(えぞつゆ)
5月下旬から6月上旬頃の北海道にやってくる長雨。
走り梅雨(はしりづゆ)
本格的な梅雨入り前のぐずついた雨続きの天候。
入梅(にゅうばい/ついり/つゆいり)
梅雨の時期に入ること。
栗花落/堕栗花(ついり/つゆり)
梅雨の時期に入ること。
雨濯(うたく)
梅雨時に降る、何もかもを洗い流してしまうような大雨。
陽性の梅雨(ようせいのつゆ)
雨が降るときは短期間に大量に降り、降らないときはすっきりと晴れるような梅雨。
男梅雨(おとこづゆ)
雨が降るときは短期間に大量に降り、降らないときはすっきりと晴れるような梅雨。
陰性の梅雨(いんせいのつゆ)
あまり強くない雨が長く続くような梅雨。
女梅雨(おんなづゆ)
あまり強くない雨が長く続くような梅雨。
空梅雨(からつゆ)
期間中にほとんど雨が降らない、また降っても短期間しか続かない梅雨。
旱梅雨(ひでりつゆ)
期間中にほとんど雨が降らない、また降っても短期間しか続かない梅雨。
枯れ梅雨(かれつゆ)
期間中にほとんど雨が降らない、また降っても短期間しか続かない梅雨。
照り梅雨(てりつゆ)
期間中にほとんど雨が降らない、また降っても短期間しか続かない梅雨。
暴れ梅雨(あばれづゆ)
梅雨の終盤に降る、まとまった激しい雨。
荒梅雨(あらづゆ)
梅雨の終盤に降る、まとまった激しい雨。
送り梅雨(おくりづゆ)
梅雨の終わりに降る、雷を伴った雨。
帰り梅雨/返り梅雨(かえりづゆ)
梅雨明けしたように晴天が続いた後、再びやってくる長雨。または梅雨明け後も続く長雨。
戻り梅雨(もどりづゆ)
梅雨明けしたように晴天が続いた後、再びやってくる長雨。または梅雨明け後も続く長雨。
残り梅雨(のこりづゆ)
梅雨明けしたように晴天が続いた後、再びやってくる長雨。または梅雨明け後も続く長雨。

 

夏雨(かう/なつあめ/なつさめ)
夏に降る普通の雨。
若葉雨(わかばあめ)
初夏、若葉の季節に降る雨。
青葉雨(あおばあめ)
木々の青葉に降りかかる雨。
余花の雨(よかのあめ)
山の高い所で夏になっても咲き残っている桜に降る雨。
紫陽花の雨(あじさいのあめ)
紫陽花の花に降る雨。
慈雨(じう)
万物を潤し育てる雨。または、日照り続きの時に降る恵みの雨。
甘雨(かんう)
程よいときに降って草木を潤し育てる雨。
瑞雨(ずいう)
穀物の成長を助ける雨。
喜雨(きう)
日照り続きの後に降る雨。
錦雨(きんう)
日照り続きの後に降る雨。
涼雨(りょうう)
夏などに涼しく感じられる雨。
汗疹枯らし(あせもからし)
裸で雨に打たれると、あせもが治るという夏の小雨。
青時雨(あおしぐれ)
青葉若葉のころの時雨のような通り雨。
夏時雨(なつしぐれ)
夏に時雨のように静かに降ったり、止んだりする雨。
夕立(ゆうだち)
夏の午後から夕方にかけてよく見られる、突然の俄雨。
初夕立(はつゆうだち)
その年の初めて降る夕立。
白雨(はくう)
雲が薄くて明るい空から降る夕立。
一陣の雨(いちじんのあめ)
一吹きの風と共にさっと降って通り過ぎる夕立。
銀竹(ぎんちく)
夕立の別名。
神立(かんだち)
夕立。または、雷雨。
電雨(でんう)
稲妻を伴って降る俄雨。
薬降る(くすりふる)
旧暦5月5日の午の刻(正午頃)に降る雨。
虎が雨(とらがあめ)
旧暦5月28日に降る雨。
虎が涙(とらがなみだ)
旧暦5月28日に降る雨。
曾我の雨(そがのあめ)
旧暦5月28日に降る雨。
半夏雨(はんげあめ)
半夏生(7月2日頃)に降る雨。
洗車雨(せんしゃう)
七夕の前日、旧暦7月6日に降る雨。
催涙雨/洒涙雨/灑涙雨(さいるいう)
七夕(7月7日)に降る雨。
土用雨(どようあめ)
夏の土用(立秋前の18日間)の頃に降る大雨。
御山洗(おやまあらい)
富士山麓地方で、旧暦7月26日の山閉じの頃に降る雨。

 

秋雨(あきさめ)
8月後半から10月頃の秋にかけて、しとしとと降る長雨。
秋霖(しゅうりん)
秋雨の別名。
秋の長雨(あきのながあめ)
秋雨の別名。
薄梅雨(すすきつゆ)
秋雨の別名。
秋驟雨(あきしゅうう)
秋に降る俄雨。
秋時雨(あきしぐれ)
秋の終わりの頃、降ってはすぐに止む雨。
伊勢清めの雨(いせのきよめのあめ)
旧暦9月17日の神嘗祭の翌日に、祭祀の後を清める雨。
蕭雨(しょうう)
しとしとと降り続く秋の物悲しい雨。
冷雨(れいう)
晩秋に降る冷たい雨。
秋微雨(あきこさめ)
秋に降る細雨。
秋湿り(あきしめり/あきじめり)
秋の長雨。
通草腐らし(あけびくさらし)
秋の長雨。
白驟雨(はくしゅうう)
断続的に降る秋の驟雨。
秋の村雨(あきのむらさめ)
断続的に降る秋の驟雨。
秋入梅/秋黴雨(あきついり)
梅雨のように降り続く秋の長雨。
霧雨(きりさめ)
霧のように細かい雨。

 

冬雨(とうう)
冬に降る雨。
寒雨(かんう)
冬の寒々とした雨。
氷雨(ひさめ/ひあめ)
晩秋・初冬などのみぞれに近い冷たい雨。
凍雨(とうう)
氷のように冷たい雨。
解霜雨(かいそうう)
霜が降りるような寒い朝に作物を守るように降り、霜を溶かす雨。
四温の雨(しおんのあめ)
三寒四温の四温の時に降る雨。
山茶花ちらし(さざんかちらし)
厳冬、白や淡紅色に咲く山茶花の花に降りかかり、散らしてしまう雨。
薬雨(やくう)
初冬の雨。
時雨(しぐれ)
晩秋から冬にかけて一時的に降ったり止んだりするあまり強くない雨。
時知る雨(ときしるあめ)
時雨の別名。
冬時雨(ふゆしぐれ)
冬に降る時雨。
初時雨(はつしぐれ)
その冬初めての時雨。
十月時雨(かんなづきしぐれ)
旧暦10月(新暦10月下旬から12月上旬)に降る時雨。
山茶花時雨(さざんかしぐれ)
山茶花の紅い花が咲く、11月下旬から12月上旬にかけて降る時雨。
朝時雨(あさしぐれ)
朝に降る時雨。
夕時雨(ゆうしぐれ)
夕方に降る時雨。
小夜時雨(さよしぐれ)
夜に降る時雨。
月時雨(つきしぐれ)
月夜に降る時雨。
ほろ時雨(ほろしぐれ)
わずかな時間降る時雨。
村時雨(むらしぐれ)
ひとしきり強く降って通り過ぎて行く時雨。
片時雨(かたしぐれ)
空の一方では時雨が降り、別な方角では晴れている。
横時雨(よこしぐれ)
横から吹き付けるように降る時雨。
雪時雨(ゆきしぐれ)
雪まじりになって降る時雨。
北時雨(きたしぐれ)
風を伴って、北の山の方から降り出してくる時雨。
山時雨(やましぐれ)
山に降る時雨。
北山時雨(きたやましぐれ)
京都の北方の山のあたりから降る時雨。
磯時雨(いそしぐれ)
磯や渚に降る時雨。
めぐる時雨(めぐるしぐれ)
山向こうの時雨が、山越えしてこちら側で降る時雨。
山茶花梅雨(さざんかつゆ)
山茶花の紅い花が咲く、11月下旬から12月上旬にかけてみられる、しとしとと降り続く雨。
液雨(えきう)
立冬から小雪(旧暦9月後半から10月後半、新暦11月7日から22日頃)の頃にかけて短時間降る雨。
冬至雨(とうじあめ)
冬至(12月22日頃)に降る雨。
鬼洗い(おにあらい)
大晦日に降る雨。
寒の雨(かんのあめ)
寒の期間中(小寒から立春まで)に降る雨。
寒九の雨(かんくのあめ)
寒に入って9日目、1月13日頃に降る雨。
御降(おさがり)
元日から3日の間に降る雨。
富正月(とみしょうがつ)
御降の別名。

 

こうしてみると雨の強さや長さ、季節によっても細かく呼び方が異なります。
中には一部の地域でしか呼ばれない方言の名前もあります。
今回ご紹介したのは、一部に過ぎません。
日本人の風情溢れた雨の名前は、一言では語り切れないということです。
皆さんの雨の表現の幅が少しでも広がれば幸いです。

出典:
・「令和4年版 日本の水資源の現況」(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000039.html)
・「過去の気象データ検索」(気象庁ホームページ)(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)

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