空と光とのコントラストでいろんな姿を見せる雄大な存在。雲たちの種類と特徴を知りたい。

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新型コロナウイルスの影響もあって、人が少ない場所を選んで散歩したり家で過ごしたりすることが増えました。
そんなとき何気なく空を見上げると、漂っているのは雲。
大きさや色、形が非常に様々ですが、実は10種類に分類することができます。
本日は小学校の理科で習ったこともある、雲のことを紹介していこうと思います。

 

ふわふわと浮かぶ雲って何者?

『雲(くも)』とは「大気中の水蒸気がかたまってできた水滴や氷の粒がたくさん集まって浮かんでいるもの」のことです。
まずは雲がどうやってできるのかをみていきましょう。

雲へのプロセスは地表付近の空気から始まります。
太陽の光で地表付近の空気が温められると熱エネルギーが発生します。
熱エネルギーが発生すると空気を構成する分子の動きが活発になり体積が大きくなります。
これを『膨張(ぼうちょう)』といいます。

膨張。①空気が温められる②熱エネルギーが発生し分子が活発になる③分子の動きにより体積が増える

空気が膨張すると分子同士の密度が小さくなって軽くなるので上へと昇ります。
また山などの地形に沿って動いた時冷たい空気と暖かい空気がぶつかった時下降気流が発生した時も暖かい空気が上へと昇ります。
これらの空気の流れ、すなわち『上昇気流(じょうしょうきりゅう)』によって暖かい空気は大気へと上昇していきます。

上昇気流が発生する条件①空気が温められる②山に沿って空気が昇る③冷たい空気と暖かい空気がぶつかる④相反する下降気流の力で発生

気体には質量が存在するので地球の重力の影響を受けます。
これにより地球上のものには重力が作用した気体の圧力『気圧(きあつ)』がかかります。
地表付近と比べて高い所は、作用してくる気体の量が少なくなるので気圧が下がります。

気圧の影響気圧は大気の圧力 高い所は圧力をかけてくる大気の量が 低い所よりも少なくなるので気圧が下がる

空気は元々気圧によってある程度凝縮されていますが、大気は気圧が低いため移動してきた空気の凝縮が解け、膨張していきます。
この膨張は暖かい空気になるときの「膨張」とは違い、周りから熱を与えない状態で分子に無理やりエネルギーを使わせる『断熱膨張(だんねつぼうちょう)』というものです。
この現象は空気周辺の熱エネルギーを使用して膨張するので、気温が下がっていきます。

断熱膨張①気圧が下がることで外からの力が減少②無理やり膨張するために分子が周りの熱エネルギーを使う③熱エネルギーが使われるので気温が下がる

空気には水蒸気が含まれています。
大気中に含むことが出来る水蒸気の量を『飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)』といい、物理法則によって気温が高いほど多くなります。

飽和水蒸気量1m3の空間に含むことができる水蒸気の量 同じ空気でも暖かい空気ほど水蒸気がたくさん含まれる

暖かい空気は飽和水蒸気量が多いのですが、断熱膨張による気温の低下に伴って空気が冷やされていくと、飽和水蒸気量が少なくなっていきます。
飽和水蒸気量が少なくなると、そこに収まりきらなくなった水蒸気が空気中のちりにくっつき水滴へと変化していきます。

水蒸気から水滴へ①空気が冷えると飽和水蒸気量が少なくなり、 含まれていた水蒸気量が飽和水蒸気量を上回る②あふれた分が外のちりにくっついて水滴に変化

さらに上昇した空気中の水滴は、冷やされて氷の粒になります。
この氷の粒は太陽の光を散乱させることで白色に見えるようになります。
これが、私たちが普段空で見かけるとなるのです。

水滴は雲になる。水滴はさらに冷えて小さい氷の粒に変化。氷の粒の光の散乱で白(灰)色に見える。

 

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気象学で定めた10の雲の分類

私たちが雲と呼んでいるものは、形成される高度や条件によって形が変化します。
そこで世界気象機関が発行している『国際雲図帳(こくさいうんずちょう)』では、雲は形状によって10種類に分類されています。

層状雲 弱い上昇気流・広い範囲で形成される雲
上層雲 高度6,000~16,000mにできる雲

巻雲(けんうん)Cirrus(シーラス)
すじ雲、はね雲、しらす雲
繊維状の細い離ればなれの雲で、ハケで書いたように羽毛の形になることが多い雲です。
表面は絹のような光沢を持ってます。
すじ雲はね雲しらす雲とも呼ばれています。

巻積雲けんせきうん Cirrocumulusシーロキュムラス
うろこ雲、いわし雲、さば雲
陰影のない小さい白色の雲が群れをなして、鱗や波のように見える雲です。
高積雲と非常によく似ていますが、一つ一つ大きさが1度(腕を伸ばして立てた人差し指に隠れる大きさ)以下なのが特徴。
うろこ雲いわし雲さば雲とも呼ばれます。

巻層雲けんそううん Cirrostratusシーロストラタス
うす雲
薄く白いベール上の雲で、陰影が無く空の広い範囲を覆うことが多い雲。
その薄さから太陽の周りに輪ができる「日暈(ひがさ)」などの大気光学現象が発生しやすい雲です。
うす雲とも呼ばれます。

中層雲 高度2,000~6,000mにできる雲

高積雲こうせきうん Altocumulusアルトキュムラス
まだら雲、ひつじ雲、むら雲
白色や灰色で陰影を持つ小さな塊が群れをなして斑状や帯状を形づくる雲です。
巻積雲よりも塊が大きく1~5度ぐらいの大きさになります。
まだら雲、ひつじ雲、むら雲とも呼ばれます。

高層雲こうそううん Altostratusアルトストラタス
おぼろ雲
灰色の層状で空の広範囲を覆うことが多い雲。
太陽はぼんやりと存在が分かる程度にしか見えません。
おぼろ雲とも呼ばれます。

乱層雲らんそううん Nimbostratusニンボストラトゥス
雨雲、雪雲
全体的に色や厚さのムラが少なく、空の全体を覆う雲。
雨や雪を降らせることが多い雲です。
雨雲、雪雲とも呼ばれます。

下層雲 高度500~2,000mにできる雲

層積雲そうせきうん Stratocumulusストラトキュムラス
うね雲、まだら雲、くもり雲、むら雲
白色や灰色の大きな塊が群れをなして層状、斑状、ロール状となる雲です。
曇り空にはなりますが、雨を降らせることは少ない雲です。
うね雲、まだら雲、くもり雲、むら雲とも呼ばれます。

層雲そううん Stratusストラタス
霧雲
もっとも低い所で見られる灰色の層状の雲です。
霧をもたらす代表格の雲で、霧雲とも呼ばれます。

 

対流雲 強い上昇気流・垂直方向に発達した雲

積雲せきうん Cumulusキュムラス
綿雲
晴れた日に発生する垂直方向に大きくなった雲。
底部分は水平で上部は綿菓子のような形をしています。
綿雲とも呼ばれます。

積乱雲せきらんうん Cumulonimbusキュムロニンバス
雷雲、入道雲
強い上昇気流で垂直方向に著しく発達し、山のように巨大な雲です。
雷雲、入道雲とも呼ばれます。

真っ青な空も美しいですが、雲が空を彩るとまた違った表情をみせてくれます。
時には自然からの脅威になる雲ですが、その雄大さの前ではそれすら美しいと感じられます。
たまにはのんびり空を見上げて雲に想いを馳せ、穏やかな時間を過ごしていきたいものです。

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