柔軟な考え方が大切。水平思考を取り入れたシチュエーションパズル。

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論理的な考え方や試行錯誤によって、解を導いて楽しむパズルゲーム。
ブロックなどを動かす物理的なものや、文字や数字を当てはめる数学的なものなど、一口にパズルゲームといってもその形は様々。
そんなパズルゲームには、水平思考と呼ばれる考え方が必要になる「シチュエーションパズル」があります。
型にはまらずに考えて解くパズルは、変則的でなかなかやりごたえがあります。
今回は、水平思考とシチュエーションパズルについてご紹介します。

 

水平思考と垂直思考

人は問題に直面したり新しいアイディアを生み出そうとするときに、考えを巡らせて『思考(しこう)』を行います。
思考の種類には色々ありますが、その一つに対になった『垂直思考(すいちょくしこう)』『水平思考(すいへいしこう)』があります。
「垂直」「水平」は小学校で身につく言葉です。
文脈によって言葉のニュアンスが変わりますが、ここではまっすぐに下へ進むことを「垂直」、平らな方向へ進むことを「水平」と表します。

例えば、ある問題を解決しようとしたときに、その問題を論理的にとらえて、深く掘り下げることを目的にしたのが「垂直思考」です。
筋道をしっかりと立てて、元々あるデータや得てきた知識、根拠やルールなどの枠に当てはめて結論を導き出します。
精度が高く、説得力のある解を導き出すことができ、さらに論理を深めることができます。
反面、型にはまる必要があるので制限が多く、新しい視点や発想を得るのは難しくなります。

対して「水平思考」は、既存の枠組みにはとらわれずに、様々な方向から問題を見ます。
自身の直感や創造力を重視し、結論は一つと決めつけません。
時には非論理的な発想も活用し、常識にとらわれない革新的なアイディアを得ようとします。
しかし、その分実現する可能性が低い解になったり、順序が無い分結論にたどり着くまでに時間や手間がかかることもあります。

さながら、宝探しの時に垂直思考は1点を深く掘り、水平思考は色んな場所を色々掘ってみるということです。
どちらの思考法も一長一短があり、どちらかが優れているということはありません。
問題になっている事柄がどちらの思考方法に合っているのかを見極めて、使い分けることが大切なのです。

 

水平思考が必要になるパズル

上記の思考方法のうち、水平思考を使って解くのが『シチュエーションパズル』です。
ストレートに『水平思考パズル(すいへいしこうぱずる)』と呼ばれることもあります。
このパズルは、出題者が文章形式にしたシチュエーションを問題として出し、解答者がそれを答えるというものです。
但し最大の特徴は、問題の解答が無限にあるため「その文章を読むだけでは解くことができない」ということです。
シチュエーションには、ただ一つの意図のある解答があります。
その解答にたどり着くために、解答者は「YES(はい)」「NO(いいえ)」で答えられる質問を出題者に投げかけます。
質疑応答の中で得られた情報から、正解のパターンを絞っていくのがシチュエーションパズルなのです。

日本でシチュエーションパズルが遊ばれるようになったのは、1966年頃です。
日本の心理学者『多湖輝(たごあきら)』氏が発表した『頭の体操(あたまのたいそう)』と呼ばれるパズルを集めた書籍が発刊されました。
彼は「”これしかない”という考え方は間違っている」とし、「固定観念にとらわれると創造的な人間は生まれない」と提唱してきた人物です。
頭の体操も前書きなどに思考力が大切であることが記述され、本編には多数のシチュエーションパズルが記載されていました。
発表されるや否や書籍はたちまち人気となり、翌年1967年には同年に発表された「頭の体操 第2集」と共にベストセラーになりました。
海外では1991年頃に作家の「ポール・スローン」と数学者の「デス・マクヘール」が共著した『Lateral Thinking Puzzles』というシチュエーションパズルの問題集が発表されています。
シチュエーションパズルの中でも有名な『ウミガメのスープ』は、彼らの著書で発表されたもの。
テレビでドラマ化もされたので、知っている人も多いのではないでしょうか。
以降も日本では彼らの翻訳本が出版されたり、デジタルゲームに収録されたりと、色々な媒体でシチュエーションパズル楽しむことができるようになりました。

 

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シチュエーションパズルに挑戦してみたい!

シチュエーションパズルは質疑応答を前提としたパズルなので、複数人が集まることを想定されています。
でも、人数が集まらないと遊べないのは、少し不便ですよね。
だけど実はシチュエーションパズルは、問題といくつかの重要なヒントさえあれば、一人でも楽しむことができます。
せっかくなので、皆さんも少し挑戦してみませんか。
以下に問題となる文章とヒントを出題しますので、その問題の目指す答えは何なのかを当ててみてください。
解答は記事の下部でご紹介します。

 

男はレストランに入ると、メニューから「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口すすると、男は席を立ち、レストランから飛び出した。
そして、男は崖から飛び降り、自殺してしまった。
なぜだろう?


男にとって、ウミガメのスープは思い出深いものでした。
しかし、その思い出はとても辛い経験でした。

男がそのレストランで、過去にウミガメのスープを飲んだことはありません。
男がウミガメのスープを飲んだのは海の上です。

男は過去に複数人で漂流し、餓死しかけた経験があり、海を心底恐れていました。

男はレストランで初めてウミガメの肉を食べました。

 
 
 

秘書が休暇を取って出かけたが、ついうっかり、会社からある物を持ってきてしまった。
すぐ返すように、と上司がメッセージを送ってきたので、彼女はその通りにした。
ところが、休暇から戻ってみると彼女は会社をクビにされてしまった。
何がいけなかったのだろう?


秘書は最初、すぐに対応したにもかかわらず、クビになった理由がサッパリ分かりませんでした。

秘書がクビになった理由は、ある物の返却方法に問題があったためです。

秘書はある物を郵送で返却し、会社の郵便受けの中にきちんと届きました。

秘書は会社から、ある場所を開ける唯一の鍵を持ってきてしまいました。

 
 
 

ある日、男は妻にこう伝えた。
「庭に銃を埋めてある」
その情報は全くの嘘である。
男はなぜそんな嘘をついたのだろう?


妻は男の嘘を直接ではなく、手紙の返事で読みました。

妻は初めに男に「ジャガイモはいつ植えればいいのか。」を聞くために手紙を送りました。

男は罪を犯し、刑務所にいました。

妻は男への返事に「庭中掘り返したけど、何もなかった。」と返しました。

 
 
 

海のど真ん中に大型クルーザーが停泊していた。
そのクルーザーが発見されたとき、周囲には十数名の死体が浮かんでいた。
いったい何があったのだろう?


死体は全てクルーザーに乗っていた若い男女のものでした。

クルーザーの水面当たりの外壁には、か細い血痕がいくつもありました。

ほとんどの死体が指先にケガをしていましたが、死因は全て溺死でした。

若い男女は水着を着ていましたが、そのうち数人は水着を脱いでいました。

 
 
 

2人の王子が王位を争っていた。
そこで王は、小舟で競争して先にゴールの岸に手が触れたほうに王位を譲ると告げた。
競争は腕力で勝る兄の優勢で進んだ。
兄がゴール目前にさしかかったとき、弟は20メートル近く後ろにいた。
しかし、最終的に王位を継いだのは、弟の王子だった。
いったいなぜ?


弟は頭が良く、土壇場に追い込まれた弟は、あることを思い出しました。

弟が王位を継いだのは競争に勝ったためですが、その方法は誰もが驚愕するものでした。

兄がゴール目前に迫ると、弟は一か八か自らの剣に手をかけました。

弟は剣で自分を斬りつけましたが、斬ったのは体の一部だけでした。

 
 
 

答えはまとまりましたか。
それではここからは解答編です。

 

 

 

 

男はレストランに入ると、メニューから「ウミガメのスープ」を注文した。
スープを一口すすると、男は席を立ち、レストランから飛び出した。
そして、男は崖から飛び降り、自殺してしまった。
なぜだろう?

男は何年か前に家族や数人の仲間と海で遭難してしまい、餓死寸前になるまで漂流した経験がありました。
そんな彼が海の近くのレストランへ足を運んだのは、漂流中に食べたウミガメのスープの味を忘れられなかったからです。
しかし、口にしたスープの味は全く食べたことの無い味です。
彼は気づいてしまいました。
漂流中に「ウミガメのスープ」だと言われて食べさせられた肉は、衰弱死した人間のものだということに。
その事実に絶望してしまった彼は、脇目もふらずにレストランを飛び出し、恐れていたはずの海に身を投げてしまったのでした。

 
 
 

秘書が休暇を取って出かけたが、ついうっかり、会社からある物を持ってきてしまった。
すぐ返すように、と上司がメッセージを送ってきたので、彼女はその通りにした。
ところが、休暇から戻ってみると彼女は会社をクビにされてしまった。
何がいけなかったのだろう?

秘書は休暇の際、1本しかない会社の郵便受けの鍵を持ってきてしまいました。
それだけならまだしも、その鍵を郵送で返却してしまったのです。
鍵の掛かった郵便受けの中に、その郵便受けを開ける唯一の鍵が入っている…、という笑えない事態に。
すぐに確認しないといけない、よほど大切な郵便物があったのでしょう。
休暇から戻った秘書は、即刻、クビとなってしまったのでした。

 
 
 

ある日、男は妻にこう伝えた。
「庭に銃を埋めてある」
その情報は全くの嘘である。
男はなぜそんな嘘をついたのだろう?

始まりは妻からの手紙でした。
「ジャガイモはいつ植えればいいの?」
男は手紙を刑務所の中で受け取りました。
男は罪を犯し、刑務所に服役中だったのです。
妻思いの男はふと思いつき、「ジャガイモは植えるな。庭に銃を何丁か埋めてあるから。」と返しました。
手紙は妻に届けられる前に検分され、手紙の内容を見た警察は、男の家に押し寄せました。
暫く経って妻から届いた手紙には「警察が庭中掘り返したけれど、何も見つからなかったわ。」とありました。
男はもう一度、妻に手紙を送りました。
「さあ、ジャガイモを植えるといい」と。

 
 
 

海のど真ん中に大型クルーザーが停泊していた。
そのクルーザーが発見されたとき、周囲には十数名の死体が浮かんでいた。
いったい何があったのだろう?

目的地に着くや否や、大型クルーザーに乗っていた若者たちは一斉に海に飛び込みました。
そこは水深があるものの、海水が澄み渡り、色とりどりの魚が集う穴場でした。
全員が大いに楽しんだ頃、重大なミスを犯していることに気が付きました。
気分が上がりすぎて確認もせず皆が飛び込んだため、クルーザーの縄ばしごを降ろし忘れていたのでした。
クルーザーの外壁を登ろうとしたり、水着を括って紐を作ったりと、様々な方法を試しましたが、誰一人船に戻れません。
穴場は海のど真ん中で近くに陸も無く、いつまで待っても救助は現れませんでした。
そうするうちに一人、また一人と力尽き、最後には全員が死んでしまったのでした。

 
 
 

2人の王子が王位を争っていた。
そこで王は、小舟で競争して先にゴールの岸に手が触れたほうに王位を譲ると告げた。
競争は腕力で勝る兄の優勢で進んだ。
兄がゴール目前にさしかかったとき、弟は20メートル近く後ろにいた。
しかし、最終的に王位を継いだのは、弟の王子だった。
いったいなぜ?

弟はどんな手を使ってでも、王になりたいという強い意志がありました。
兄がゴール目前に差し掛かったその時、弟は自らの剣を引き抜き、自分の手を斬り落としました。
そして、その手をゴールの岸目掛けて投げつけたのです。
弟の手は見事ゴールの岸に届きました。
競争の勝利条件は「先にゴールの岸に手が触れた方」。
結果として、弟の手は兄よりも早く岸に触れることができたのです。
こうして、弟は次期国王の座を手中に収めたのでした。

 

文章からは思いつかないような結末も、様々な質問を繰り返すことで一つの結論にたどり着けます。
そのためには驚くような発想の転換も必要なため、発想力が鍛えられていると感じられます。
面白いと感じた方は、他の問題にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

引用
Lateral Thinking Puzzles(1991年) 他 著者:Paul Sloane,Des MacHale

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