今が「旬」なたべものたち 《ゴーヤー》
季節はすっかり夏気分ですね。
夏が旬の野菜は沢山の日光を浴びて成長するためか、色が鮮やかで食べるとスタミナがつくパワフルなものが多い気がします。
実際に夏野菜の多くは、食欲の増進や体を冷やしてくれる効果を期待できます。
その中から今回は暑い地域でよく食べられてきた「ゴーヤー」をご紹介します。
今や夏の鉄板野菜のゴーヤー
『ゴーヤー』は正式名称が「ツルレイシ」というウリ科の野菜です。
スーパーなどでは、和名の「にがうり」という名前でも販売されているのを見かけます。
今では一般的に良く食べられるゴーヤーですが、全国的に普及しだしたのは1990年代の頃。
元々沖縄はもちろんの事、九州南部で昔から食べられていた野菜です。
その知名度が急激に上がったのは、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』による沖縄ブームからといわれています。
ちなみに現在広く知られている「ゴーヤー」というのは沖縄の方言の呼び方になります。
食べる野菜としても有名ですが、最近注目されているのはゴーヤーを育てて日差しを遮るカーテンを作る「グリーンカーテン」。
たまに住宅の窓際や壁で育っているのを見かけることがあると思います。
ゴーヤーは病害虫に強く、比較的簡単に育てることが出来るので家庭菜園にも向いている野菜です。
おまけに実の収穫もできれば、まさに一石二鳥といえますね。
注目したい栄養素
ゴーヤーは、およそ94%が水分で出来ており「カリウム」「ビタミンC」が豊富で「モモルディシン」という成分が含まれているのが特徴的です。
特にゴーヤ1本あたりのビタミンCは、レモン1個の果汁よりも多く含まれています。
ビタミンCには体の酸化から身を守ったり、免疫力が上がったり、肌荒れを防ぐ役割があります。
ただし、加熱に弱く効率的に摂取するのが難しいのが難点です。
しかしゴーヤーのビタミンCは硬い皮の組織によって守られているため、加熱しても壊れにくいといわれています。
また「モモルディシン」というのは、ゴーヤーのあの独特の苦みの元の成分です。
この成分は胃液の分泌を促進して保護をしたり、食欲を増進させたりする効果があるそうです。
正につらい夏の夏バテを解消させるのに最適な野菜といえます。
研究によっては血糖値を下げたり、ガン細胞の増殖を抑えたりする効果が期待できるという発表もあります。
ゴーヤーの苦み対策
食べると元気が出てくるゴーヤーですが、やはり独特の苦みが苦手な人も多いはず。
そんな時、少しでも苦み抑えるために中のワタを取るという方もいますが、実はワタの部分にはあまり苦みがありません。
ゴーヤーの苦みは外側の緑のつぶつぶ部分で感じます。
なので、調理の時に外側のつぶつぶを削いであげると苦さが和らぎます。
またゴーヤーは緑色が濃く、つぶつぶが小さくて密集しているものが美味しいのですが、その分苦みも強くなります。
どうしても苦いのが苦手な場合は色が薄く、つぶつぶが大きいものを選ぶのをおすすめします。
ゴーヤーを美味しく食べたい
ゴーヤーを使った代表料理といえば、チャンプルーですね。
チャンプルーなどの炒め料理は、過度に火が通りにくいのでゴーヤーの栄養を摂るにはピッタリです。
食感を生かすために5㎜ほどの厚さにすると美味しいですよ。
種を除くと中が空洞になるのでひき肉を詰めて、焼いたり、ロールキャベツのようにスープにしたりするのも良いですね。
個人的には衣をつけて揚げるのも捨てがたいところ。
お肉のおかげで苦みが抑えられるので、食べやすくなると思います。
副菜にするなら、おひたしが手軽でおすすめ。
少しアクがあるので、薄切りにして塩もみをするといいでしょう。
わたしはそれにかつおぶしとポン酢しょうゆをかけたり、梅肉と和えたりします。
夏バテになりやすい7月頃にナイスタイミングで旬を迎えるゴーヤー。
毎日を元気に過ごすのにピッタリです。
みなさんもゴーヤーで夏の暑さを乗り切りましょう。
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