光があれば影があるように、人間の心は鏡合わせ。
善いことも悪いこともするのが人間です。
それが人間の性分であるかのように、古くから四字熟語には善と悪を表すものが両立しています。
今回は人間が持ち合わせる「善」と「悪」が含まれる四字熟語の穴埋めパズルを出題します。
それぞれの☐に当てはまる漢字を当ててみてくださいね。
正解は4つの選択肢のどれかです。
解答はブログ記事の下部の「解答編を開く」でご紹介します。
① | |
| 1.弌 2.一 3.市 4.壱 |
1日に一回は善い行いをすること。また、それを積み重ねるようにしなさいという呼びかけ。
② | |
| 1.隠 2.因 3.陰 4.印 |
見返りを期待せず、人に知られないように密かに善行を施すこと。
③ | |
| 1.卦 2.果 3.華 4.嘉 |
良い行いには、いずれ良い結果が伴うということ。
④ | |
| 1.銭 2.撰 3.宣 4.船 |
良い条件が整っていれば、物事は成功しやすくなるということ。
⑤ | |
| 1.蹴 2.集 3.袖 4.周 |
事前にしっかり準備をして臨めば成功しやすいということ。また、資力や資質があれば成功しやすいということ。
⑥ | |
| 1.代 2.与 3.余 4.世 |
善行を積んだ者は、その子孫にまで恩恵があるということ。
⑦ | |
| 1.渦 2.火 3.果 4.禍 |
善人には幸福が訪れ、悪人には災いが訪れるということ。
⑧ | |
| 1.否 2.批 3.悲 4.非 |
人の常識や道理を外れた、計り知れないほどの悪行のこと。
⑨ | |
| 1.飢 2.鬼 3.気 4.奇 |
人に害を与える化け物のこと。
⑩ | |
| 1.光 2.好 3.功 4.幸 |
苦労するのを嫌がり、遊んで暮らすことだけを求めること。
⑪ | |
| 1.臭 2.羞 3.襲 4.醜 |
容姿が見苦しく、心に悪意が満ちていること。また、そのような人。
⑫ | |
| 1.負 2.怖 3.不 4.腐 |
この上なく非道な行いなので、聞いてはいられないということ。
⑬ | |
| 1.架 2.家 3.渦 4.化 |
悪妻は家族の不仲の原因になり、家庭を崩壊させるということ。
⑭ | |
| 1.添 2.天 3.填 4.転 |
この上なく大きな罪悪のたとえ。
⑮ | |
| 1.狼 2.労 3.浪 4.老 |
悪名が広がりすぎて、評判を回復することが不可能なこと。
⑯ | |
| 1.完 2.歓 3.勘 4.勧 |
善い行いを奨励し、悪い行いには制裁を加えるということ。
⑰ | |
| 1.修 2.守 3.諏 4.取 |
悪行を断ち切り、善い行いをするということ。
⑱ | |
| 1.陽 2.揚 3.暢 4.楊 |
悪い行いを戒めて、善い行いを勧めること。また、欠点を抑えて、長所を伸ばすこと。
⑲ | |
| 1.教 2.強 3.共 4.鏡 |
悪人であればあるほど、心を入れ替えたときに善人になるということ。
※□には同じ漢字が入ります。
⑳ | |
| 1.非 2.誹 3.悲 4.卑 |
物事の善し悪しのこと。
問題は以上です。
「解答編を開く」で解答を表示します。
解答編を開く
① | |
| 1.弌 2.一 3.市 4.壱 |
1日に一回は善い行いをすること。また、それを積み重ねるようにしなさいという呼びかけ。
善い行いとは、仏教の六度万行のこと。
6つのうち1つでも心がければ、あとの5つもやったことになるという教えに繋がっています。
② | |
| 1.隠 2.因 3.陰 4.印 |
見返りを期待せず、人に知られないように密かに善行を施すこと。
日本三大商人の一つ「近江商人」の経営理念に掲げられています。
③ | |
| 1.卦 2.果 3.華 4.嘉 |
良い行いには、いずれ良い結果が伴うということ。
「善因」はよい結果を生むもととなる原因を表す仏教語。
「因果応報」の善い報いを表した四字熟語です。
④ | |
| 1.銭 2.撰 3.宣 4.船 |
良い条件が整っていれば、物事は成功しやすくなるということ。
「多銭」は資金が豊富であること、「善賈」は良い商いのことです。
⑤ | |
| 1.蹴 2.集 3.袖 4.周 |
事前にしっかり準備をして臨めば成功しやすいということ。また、資力や資質があれば成功しやすいということ。
長い袖の衣を纏った人は、より美しく舞を踊れるという意味から転じています。
⑥ | |
| 1.代 2.与 3.余 4.世 |
善行を積んだ者は、その子孫にまで恩恵があるということ。
「余慶」とは祖先の行なった善事の報いによって、子孫にやってくる吉事を指します。
⑦ | |
| 1.渦 2.火 3.果 4.禍 |
善人には幸福が訪れ、悪人には災いが訪れるということ。
「淫」は悪行を働く人のことです。
⑧ | |
| 1.否 2.批 3.悲 4.非 |
人の常識や道理を外れた、計り知れないほどの悪行のこと。
「悪逆」も「非道」も人の道を外れているという意味を持ち、重ねることで意味を強調しています。
⑨ | |
| 1.飢 2.鬼 3.気 4.奇 |
人に害を与える化け物のこと。
「羅刹」は仏教の護法善神ですが、元々はヒンドゥー教に登場する「ラークシャサ」と呼ばれる悪魔のこと。
力が強く足が速くて、人を食うとされる鬼です。
⑩ | |
| 1.光 2.好 3.功 4.幸 |
苦労するのを嫌がり、遊んで暮らすことだけを求めること。
「逸」は楽しむことを指します。
中国の歴史書「後漢書」の中で、郭玉が記した病気を治すための四つの困難の一つです。
⑪ | |
| 1.臭 2.羞 3.襲 4.醜 |
容姿が見苦しく、心に悪意が満ちていること。また、そのような人。
「奸邪」は心が曲がっており、邪であることを意味します。
⑫ | |
| 1.負 2.怖 3.不 4.腐 |
この上なく非道な行いなので、聞いてはいられないということ。
中国の歴史家「班固」が歴史書「漢書」の中で皇帝の「王莽」を批評した際に使われました。
⑬ | |
| 1.架 2.家 3.渦 4.化 |
悪妻は家族の不仲の原因になり、家庭を崩壊させるということ。
女性に限ったことではありませんが、傍から見て結婚したくないと思う人や結婚したことを後悔するような人は選ばないほうが賢明ですね。
⑭ | |
| 1.添 2.天 3.填 4.転 |
この上なく大きな罪悪のたとえ。
「滔天」は天に届くほどに大きな波という意味から転じて、程度が甚だしいことのたとえです。
⑮ | |
| 1.狼 2.労 3.浪 4.老 |
悪名が広がりすぎて、評判を回復することが不可能なこと。
「狼藉」は取り散らかしていることで、まとめることができないという意味です。
⑯ | |
| 1.完 2.歓 3.勘 4.勧 |
善い行いを奨励し、悪い行いには制裁を加えるということ。
中国の歴史書「春秋」の注釈書である「春秋左氏伝」の中、成公14年の末の記述に「悪を懲らして善を勧む」と記述があるのが由来です。
⑰ | |
| 1.修 2.守 3.諏 4.取 |
悪行を断ち切り、善い行いをするということ。
菩薩が修行の初めに起こす四つの願いを「四弘誓願」といい、その一つは「法門無尽誓願学」といいます。
中国の僧「宗密」書いた「華厳原人論」の中でこの誓願の説明で「悪を断ち善を修む」と記載されています。
⑱ | |
| 1.陽 2.揚 3.暢 4.楊 |
悪い行いを戒めて、善い行いを勧めること。また、欠点を抑えて、長所を伸ばすこと。
「遏悪」は悪をとどめること、「揚善」は善い行いを奨励したり誉めたりすることです。
⑲ | |
| 1.教 2.強 3.共 4.鏡 |
悪人であればあるほど、心を入れ替えたときに善人になるということ。
悪さを極めれば極めるほどその意味を理解でき、改心したときの強さになるのかもしれませんね。
⑳ | |
| 1.非 2.誹 3.悲 4.卑 |
物事の善し悪しのこと。
「是非」が正しいことと正しくないこと、「善悪」が善いことと悪いことです。
物事を判断するときの基準ですね。
善い部分も悪い部分も併せて人間。
どちらが正しいということではなく、どちらも本質を表していますね。
その時の行動が善と悪どちらなのか困ったとき、四字熟語に意味を見出してみてはどうでしょうか。