言葉を選ぶのは簡単なようでとても難しいことです。
直接的な表現は相手に伝わりやすい反面、思わぬ形で心を傷つける可能性があります。
そうならないように、人は様々な言い回しを使います。
昔から使われてきた言い回しは、ことわざや慣用句という形で現代にあり続けています。
自身のコミュニケーション能力を上げるためにも、それらの表現は一つでも多く知っておくほうが吉です。
今回は慣用句の穴埋めクイズをご紹介します。
テーマは「身体の一部が含まれる慣用句」
言葉の意味から☐に当てはまる身体の一部を考えてみてください。
解答はブログ記事の下部の「解答編を開く」でご紹介します。
①
失敗や恩義・借りなどで相手に引け目を感じ、対等な関係に立てない状態。
②
相手の気持ちや心情、機嫌など心の動きを知ろうとするために、表情や顔つきを密かに観察すること。
③
痛みや苦しみを伴う酷い体験をすること。また、ひどく苦しい状況に陥ること。
④
面倒で多くの手間や手数を必要とすること。
⑤
しっかりと心に留め、決して忘れないようにすること。
⑥
心配事が合ったり、他人の行為に不快を感じたりして表情をゆがませること。
⑦
噂話などを偶然に少しだけ聞き知ること。
⑧
なかなか行動を起こそうとしないこと、なかなかその気にならないこと。
⑨
生き返ること。また、ダメになりそうだったものが立ち直ること。
⑩
欲しくて堪らない様子。
⑪
ある場所や世界に入る。あるいは、狭い家に住むこと。
⑫
目上の人の意に逆らうのを恐れずに諫めること。
⑬
関係者に問題を持ち込んで責任を問い、解決を迫ること。
⑭
あれこれと思い悩むこと。また、苦心して考えを巡らすこと。
⑮
相手の些細な言い間違いを非難すること。
⑯
酷く疲れ切ること、また自分の手に負えなくなり困ること。
⑰
他人の発言や行動を制すること。
⑱
相手を怒らせて機嫌を損ねること。
⑲
くだらないことやつまらないこと。
⑳
悲惨な状況に心を大きく痛めること。
問題は以上になります。
解答編を開く
①
失敗や恩義・借りなどで相手に引け目を感じ、対等な関係に立てない状態。
感謝するときなどに頭を下げてお辞儀するように、頭は立場が関係する言葉でよく使いますね。
②
相手の気持ちや心情、機嫌など心の動きを知ろうとするために、表情や顔つきを密かに観察すること。
人は思っていることが表情に出やすいものです。
③
痛みや苦しみを伴う酷い体験をすること。また、ひどく苦しい状況に陥ること。
目には「目の前で起こること」を指すことが多いですね。
④
面倒で多くの手間や手数を必要とすること。
何か動作をするときに手を使用するので、動作数を指すときには手をよく使います。
⑤
しっかりと心に留め、決して忘れないようにすること。
由来諸説ありますが、古代中国医療の言葉「五臓六腑」から来ているといわれています。
⑥
心配事が合ったり、他人の行為に不快を感じたりして表情をゆがませること。
表情を歪ませると眉のあたりにシワが寄ることから由来します。
⑦
噂話などを偶然に少しだけ聞き知ること。
「挟む」には「聞き込む」という意味もあるそうですよ。
⑧
なかなか行動を起こそうとしないこと、なかなかその気にならないこと。
座っている人がなかなか動かない状況から由来しています。
⑨
生き返ること。また、ダメになりそうだったものが立ち直ること。
人間は生きているからこそ呼吸をしているので、こう使われます。
⑩
欲しくて堪らない様子。
食べ物を見た時に涎が出る生理現象から来ているのだとか。
⑪
ある場所や世界に入る。あるいは、狭い家に住むこと。
膝は足と同じように使われることも多いですが、こちらは中国の詩「帰去来辞」が由来です。
⑫
目上の人の意に逆らうのを恐れずに諫めること。
面は「面目」、冒すは「危険や困難を覚悟のうえで、あえてする」などの意味があることから由来するといわれています。
⑬
関係者に問題を持ち込んで責任を問い、解決を迫ること。
後処理や事後の意味をもって尻が使われていますね。
⑭
あれこれと思い悩むこと。また、苦心して考えを巡らすこと。
昔は肝は物を考える場所と考えられていたのだとか。
⑮
相手の些細な言い間違いを非難すること。
爪を切った後のちいさなクズが小爪。細かいことという意味に使われていますね。
⑯
酷く疲れ切ること、また自分の手に負えなくなり困ること。
歩き疲れると腰が後ろに引け、顎が前に出る様から生まれています。
⑰
他人の発言や行動を制すること。
「押さえる」ではなく、「抑える」なのがポイントです。
⑱
相手を怒らせて機嫌を損ねること。
破るには「傷つける」という意味がありますね。
⑲
くだらないことやつまらないこと。
体は「物事がはたらきをする、もとをなす存在」という意味です。
⑳
悲惨な状況に心を大きく痛めること。
酸鼻は「鼻に通る程の悲しみ」という意味を持つそうです。
慣用句も紐解いていけば、別称だったり、別の物に見立てられていたりしています。
言葉の意味からなんとなく連想できそうですね。
また別の機会に他の慣用句のクイズも紹介できればと思います。