見上げた十二星座にまつわる物語~射手座~
2025年も残すところ、あとひと月ほどですね。
冬に突入しそうな11月の十二星座は、最後の夏の星座です。
人型のモチーフを持つ最後の星座でもある「いて座」をご紹介していきます。
黄道十二星座についてのブログはコチラ

いて座/射手座/Sagittarius/サギッタリウス(サジテリアス)
基準誕生日期間:11/23~12/21
『いて座』は『弓を構えた半獣半人の射手』がモチーフになっている十二星座です。
地球からいて座を見たとき、私たちの住む地球が所属する「太陽系(たいようけい)」を含んだ『天の川銀河(あまのがわぎんが)』の中心がいて座の中に含まれています。
そのため、天の川はいて座付近で最も濃く見ることができます。
また現時点で、太陽が赤道から最も南に移動する『冬至点(とうじてん)』は、いて座の領域内にあります。
いて座を最も観測しやすいのは、8月下旬の20時正中です。
いて座の星図

1等星が無いいて座ですが、その中には明るい星の集まりである『南斗六星(なんとろくせい)』があります。
南斗六星はいて座の弓から上半身までの6つの明るい星で構成され、『北斗七星(ほくとしちせい)』と同じようなひしゃく型をひっくり返したような形をしています。

さそり座の目印にもなった『天の川(あまのがわ)』を南の地平線に向かって下っていくと見つけることができますよ。

ちなみに英語圏では南斗六星のことを「牛乳さじ」という意味の『ミルク・ディッパー』と言います。
天の川を「ミルキーウェイ」ということに関連された可愛らしい呼び方です。
いて座の恒星のうち17個には固有名詞が名付けられています。
| 恒星名 | 固有名 | 意味・由来 |
| α | ルクバト(Rukbat) | 射手の膝 |
| β1 | アルカブ・プリオル(Arkab Prior) | 前の射手のアキレス腱 |
| β2 | アルカブ・ポステリオル(Arkab Posterior) | 後ろの射手のアキレス腱 |
| γ2 | アルナスル(Alnasl) | 矢の先端 |
| δ | カウス・メディア(Kaus Media) | 中央の弓 |
| ε | カウス・アウストラリス(Kaus Australis) | 南の弓 |
| ζ | アスケラ(Ascella) | 脇の下の窪み |
| λ | カウス・ボレアリス(Kaus Borealis) | 北の弓 |
| μ | ポリス(Polis) | 仔馬 |
| ν1 | アイナルラミ(Ainalrami) | 射手の目 |
| π | アルバルダ(Albaldah) | 都市名 |
| σ | ヌンキ(Nunki) | 海の目印 |
| ω | テレベルム(Terebellum) | 四辺形 |
| HD 164604 | ピンコヤ(Pincoya) | 水の精霊 |
| HD 179949 | グマラ(Gumala) | 魔法の石 |
| HD 181342 | ベレル(Belel) | 水源 |
| HD 181720 | シカ(Sika) | 金 |
いて座にまつわる神話

いて座のモチーフはギリシャ神話に登場する『半人半馬の賢人ケイローンが弓を引く姿』といわれています。
ケイローンは『ケンタウロス』と呼ばれる種族で、馬の首から上が人間の上半身になった姿をしています。
農耕神『クロノス』が妻の『レアー』の目から逃れるために馬の姿に化け、愛人の『ピリュラー』との間に儲けたため、半人半馬になっています。
一般的に粗暴な種族のケンタウロスとは異なり、芸能・医術の神である『アポローン』から音楽・医学・予言の技を、狩猟の女神『アルテミス』から狩猟を学んだ知識人でした。
その知識を他の神や英雄に授けて、様々な者から師と仰がれていました。

ある時、武術の弟子である『ヘーラクレース』が『エウリュステウス王』から「十二の功業」を命令されていました。
その一つにエリュマントス山に生息する獰猛な大猪の生け捕りを命じられました。
ヘーラクレースがエリュマントス山に向かう途中、ポロエーの洞窟に住んでいたケンタウロスの『ポロス』に歓迎され、ご馳走を振舞われました。
その際どうしても酒を飲みたくなったヘーラクレースは、ポロスがケンタウロス族の共有物として授かっていた酒を勝手に飲んでしまいました。

勝手に酒を飲まれた他のケンタウロス族は怒り、ヘーラクレースと争いになってしまいました。
しかし半神の英雄ヘーラクレースには歯が立ちません。
追い詰められたケンタウロス族達は、助けを求めてケイローンの住む洞穴へと逃げ込みました。
ヘーラクレースはケンタウロス族を仕留めるために、怪物「ヒュドラー」の猛毒を塗った矢を放ちました。
この時放った矢が、ケンタウロス族の腕を貫き、ケイローンに当たってしまったのです。

ケイローンは神の血を引いていたため不死身でしたが、ヒュドラーの毒は決して解毒することができず、苦しみ続けることになってしまいました。
苦しみに耐えきれなくなったケイローンは、大神『ゼウス』に自身の不死性を解くことを頼み、死を迎えたのでした。
ケイローンの死を惜しんだゼウスは、これまでの貢献を称え、星座へと召し上げたのでした。
不慮の事故で大変な目にあったケイローンの物語でした。
来月は十二星座の神話の最終回「やぎ座」をご紹介します。
Grandhoodでは、杖やショッピングカートなどシニア世代の『歩く』をサポートする商品やバッグ・お財布などの可愛い猫雑貨を販売中です。ぜひチェックしてみてください♪






